東証マザーズ指数は5日ぶり反落した。前日比5.47ポイント安の916.05ポイントだった。
前日の米国株式市場では、米欧貿易摩擦への懸念から売られる場面もあったが、主要3指数が揃って上昇したことを受け、本日のマザーズ市場は朝方から堅調なスタートとなった。しかし寄付き後に、時価総額上位銘柄中心に上値の重さが意識されると、直近の連騰に対する警戒感から利益確定売りが強まった。
その後、為替市場で円高が一服すると、マザーズ銘柄も下げ渋りとなり、指数は大引けにかけて下げ幅をやや縮小した。
新規の材料が出たGAテクノが急騰後にすぐさまマイナス圏に沈むなど、腰を据えた投資家が見当たらない状況だった。短期資金での利益確保を急ぐ姿が浮き彫りになった株価動向に、市場関係者は「値動きだけを追いかけた忙しい相場展開になっている」と指摘していた。
売買代金は概算で873.26億円。騰落数は、値上がり130銘柄、値下がり152銘柄、変わらず7銘柄となった。
個別では、ブランジスタ、プレシジョン・システム・サイエンス、インパクトホールディングス、アクリート、メドレックスが売られた。
一方、アクセルマーク、キャンバスがストップ高となり、ユーザーローカルは一時ストップ高となった。ジーエヌアイグループ、GA technologies、データホライゾン、JIG-SAW、Sansanなど6銘柄は年初来高値を更新した。SOU、ビープラッツ、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング、アドベンチャー、エディアが買われた。
