5日前引けの日経平均株価は反落した。前日比10円73銭安の2万1691円72銭で取引を終了した。
4日の米株式市場は独立記念日の祝日のため休場だった。本日の日経平均は手掛かり材料に乏しいなかで1円高からスタートすると、前日終値を挟みもみ合う場面が続いた。
日経平均株価は午前10時過ぎに一時30円強上昇したが、アジア市場で中国・上海株などがさえない展開となっており、日経平均もこれにつれてその後マイナス圏に転じた。
6月雇用統計の発表が予定されており、その内容を見極めたいとのムードも強かった。
日経平均株価の予想変動率を示す「日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)」は一時13.93と2017年12月下旬以来およそ1年半ぶりの低水準となった。
市場からは「上海株が安くなり、売り物が出る場面もあったが、基本的には米6月雇用統計を控えて様子見だ。ただ、大引け10-15分前にはポジション調整に絡んで上下する可能性もある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は0.51ポイント安の1589.27だった。JPX日経400はほぼ横ばいだった。
東証1部の出来高は4億6162万株、売買代金は7384億円だった。値上がり銘柄数は827銘柄、値下がり1177銘柄、変わらず138銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、水産・農林業、パルプ・紙の下落が目立ち、上昇は小売業、保険業、空運業など。
個別では、4日に決算を発表したセブン&アイ・ホールディングスが値を上げたほか、ソニー、任天堂が高い。武田薬品工業やアステラス製薬、三菱UFJフィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループも上昇した。マニー、ユニファミマや東エレク、ファナックも買われた。
半面、ソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリング、ダイキン、京セラ、資生堂、リクルートホールディングス、アンリツが値を下げている。
東証2部株価指数は3日ぶり反発した。前日比31.05ポイント高の6717.94ポイントだった。
出来高6924万株。値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は155となった。
個別では、スリープログループ、アスモ、北日本紡績、川上塗料、東京インキなど9銘柄が年初来高値を更新した。価値開発、ミズホメディー、ユーピーアール、アイケイ、日和産業が買われた。
一方、ジェコーが年初来安値を更新した。アクロディア、TONE、東京ボード工業、スーパーバッグ、ウェルス・マネジメントが売られた。
