今週は、先週末の米中首脳会談で両国の歩み寄りが見られたことから、日経平均は週初から大幅高となった。NYダウ平均が約9カ月ぶりに史上最高値を更新するなど、米国株の強い上昇が支えとなり、高値圏を維持した。
ただ、世界的な長期金利の低下により、ドル安・円高が進んだことは、日本株の上値を抑えた。また、米国市場の休場があったことや、週末に米雇用統計を控えていたことなどから、商いは盛り上がりに欠ける状態が続いた。
日経平均は週間では470円の上昇となり、週足では5週連続で陽線を形成した。
来週は堅調か。米雇用統計を通過してやや材料難となるが、小売企業などの決算が多く出てくることから、個別物色が活況になると考えている。
ユニー・ファミマ(10日)や、安川電、ファストリ(11日)などの決算が中でも注目を集めるだろう。決算で良い内容が確認できた銘柄には素直に買いが入るであろうし、良くはなかった銘柄に関しても、押し目を拾う動きが出てくると思われる。
来週も最高値に沸く米国株の動きにサポートされてある程度上値を伸ばしてくるだろうが、日経平均で2万2000円辺りが戻り限界となりそうで、上値追いには注意したいところ。
円高は警戒材料で上値突破のカギは米株高に円安が加わることだろう。米国が金融緩和スタンスにある状況なので過度な円安は期待できないところか。
ではあるものの、国内も選挙モードに突入しており全体的に売りが出しづらく、しっかりした動きが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
22944.01 ボリンジャー:+3σ(26週)
22879.42 ボリンジャー:+3σ(13週)
22399.95 ボリンジャー:+2σ(13週)
22353.12 ボリンジャー:+2σ(26週)
22277.02 ボリンジャー:+3σ(25日)
21920.49 ボリンジャー:+1σ(13週)
21915.02 ボリンジャー:+2σ(25日)
21762.22 ボリンジャー:+1σ(26週)
21746.38 ★日経平均株価5日終値
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21641.19 6日移動平均線
21611.10 200日移動平均線
21553.02 ボリンジャー:+1σ(25日)
21472.25 均衡表雲上限(日足)
21441.02 13週移動平均線
21431.61 75日移動平均線
21410.03 均衡表転換線(日足)
21261.01 均衡表雲下限(週足)
21240.07 均衡表転換線(週足)
21232.66 均衡表雲下限(日足)
21191.01 25日移動平均線
21171.33 26週移動平均線
21086.59 新値三本足陰転値
21036.93 均衡表基準線(日足)
20961.56 ボリンジャー:-1σ(13週)
ローソク足は5日線下まで下ヒゲを出した後、陽線を引いて終了。終値は上向きの5日線を上回った。25日線や75日線も上向きをキープしており、上昇トレンド継続を示唆している。
一目均衡表では、強気シグナルが一段と鮮明になった。今週は雲上限を下回る場面がなく、3役好転後の買い手優勢の形状が続いている。
ボリンジャーバンドは+1σと+2σの中間付近で終了し、引き続き買い手優位を示している
【自社株買い】
(5日大引け後 発表分)
■アドヴァン <7463>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.2%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月8日から9月20日まで。
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