今週は軟調となった。前週末の米6月雇用統計が良好で米国の早期利下げ期待が後退したことから、週初の日経平均は200円を超える大幅下落した。
その後はパウエルFRB議長の議会証言を前に、様子見ムードの強い地合いが続いた。
市場は7月FOMCでの利下げを強く意識した。これを受け、S&P500は3000ポイント台、ダウ平均は27000ドル台に乗せるなど、米国株は騰勢を強めた。
しかし、日本株は米国株の強い上昇の割には上値が重く、閑散相場が続いた。
日経平均は週間では60円の下落となったが、週初の発射台が低く、週足では6週連続で陽線を形成した。
来週は上値の重い展開か。東京株式市場は4日立ち合い。
3-5月期と4-6月期の決算発表の狭間で個別の材料が少なくなるため、薄商いが続くと想定される。安川電機の決算反応の弱さを見ると、外需を先回りで買うような動きは期待しづらい。21日が参院選の投票日となるが、トランプ米大統領が参院選後には日米の通商交渉を前に進めたい意向を示していることもあり、日米貿易摩擦への警戒もちらつき始める。
米国株は7月FOMCでの利下げ期待を背景に堅調が見込まれ、この点は下支え要因にはなる。ただし、為替はドル安(円高)圧力がかかりやすく、日本株は他市場と比較して米国株が上昇した場合のポジティブインパクトが限定的になると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
22378.41 ボリンジャー:+2σ(13週)
22259.10 ボリンジャー:+2σ(26週)
22127.19 ボリンジャー:+3σ(25日)
21905.04 ボリンジャー:+1σ(13週)
21877.91 ボリンジャー:+2σ(25日)
21756.06 ボリンジャー:+1σ(26週)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21685.90 ★日経平均株価12日終値
21636.22 均衡表転換線(日足)
21628.62 ボリンジャー:+1σ(25日)
21618.13 6日移動平均線
21588.84 200日移動平均線
21437.80 75日移動平均線
21431.67 13週移動平均線
21379.34 25日移動平均線
21326.28 均衡表雲上限(日足)
21300.40 均衡表基準線(日足)
21261.01 均衡表雲下限(週足)
21253.02 26週移動平均線
21141.86 均衡表基準線(週足)
21130.06 ボリンジャー:-1σ(25日)
ローソク足は陰線だが長い下ヒゲを形成。ザラ場安値は200日線手前で下げ止まり、下値の堅さを確認した。一目均衡表では、昨日まで上昇していた転換線が横ばいとなった。大勢では3役好転後の強気地合いが継続しているが、短期的には上昇一服を示唆している。
ボリンジャーバンドでは、ザラ場で+1σを下回ったが終値は2日連続で+1σを上回り、強気側をキープ。RSI(14日ベース)は62.86%(前日55.13%)と再び60%台に乗せ、こちらも買い手優位を確認する形となった。
【株式分割】
(12日大引け後 発表分)
■大和コン <3816>
7月31日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施。最低投資金額は現在の11分の10に低下する。
■ヴィッツ <4440>
8月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■アンファク <7035>
7月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■パンパシHD <7532>
8月31日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。最低投資金額は現在の4分の1に低下する。
【増資・売り出し】
(12日大引け後 発表分)
■パークシャ <3993>
354万株の公募増資とオーバーアロットメントによる上限53万1000株の株式売り出しを行う。発行価格は7月23日から25日までのいずれかの日に決定する。
■ピクセラ <6731>
EVO FUNDを引受先とする100万株の第三者割当増資を実施する。発行価格は55円。
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