上値の重い展開か

17日の東京株式市場は、上値の重い展開か。
今月下旬に19年4-6月期決算の発表が本格化するが、決算内容を見極めたいとの見方が根強い。直近の円高基調を踏まえ、輸出企業中心に業績への期待感がもてず、積極買いは入りにくいとみられる。
 
目先は2万1500円を割り込む場面もあるかもしれない。その際には、75日線(2万1436円、16日時点、以下同じ)、13週線(2万1405円)、25日線(2万1395円)、26週線(2万1298円)が控える2万1300円~2万1400円レベルで売りが一服するかが注目点となる。下のサポートが多いこと、米国株の堅調は支えになることなどから、この辺りまでで下げ止まる可能性は高いとみる。
ただし、それだけにこれらの節目をまとめて下に抜けるような状況となった場合には、日本株が独歩安となる展開も想定されるだけに、一定の警戒を払っておきたい。
 
 
■テクニカル・ポイント(16日現在)
 
21887.14  ボリンジャー:+2σ(25日)
21863.50  ボリンジャー:+1σ(13週)
21770.86  ボリンジャー:+1σ(26週)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21641.26  ボリンジャー:+1σ(25日)
21621.93  均衡表転換線(日足)
21583.50  200日移動平均線
21582.94  6日移動平均線
 
21535.25  ★日経平均株価16日終値
 
21436.58  75日移動平均線
21405.88  13週移動平均線
21395.37  25日移動平均線
21354.21  均衡表基準線(日足)
21326.28  均衡表雲上限(日足)
21298.23  26週移動平均線
21283.68  均衡表基準線(週足)
21261.01  均衡表雲下限(週足)
21149.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
21086.59   新値三本足陰転値
 
終値は200日線を割り込み、ローソク足は陰線を引いた。ただ、心理的な節目の2万1500円を下回る場面はなかったほか、25日線は上昇を継続し、強弱感の対立を示している。
ボリンジャーバンドでは、ザラ場で+1σを下回って終了。明日17日に中心線側への移行が進めば、1日の+1σ超えを直近ピークとする調整トレンド発生の可能性が強まる点に留意した。
 
 
【東証1部または2部に市場変更】
 
■システムサポート<4396>
東証は8月5日付で東証1部または2部に市場変更する。
 
【信用規制・解除】
 
■富士興 <5009>
東証が17日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
 
■サムライJP <4764>
東証と日証金が17日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 
 
【自社株買い】
 
■バロック <3548>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.00%にあたる110万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月17日から10月31日まで。
 
■リベレステ <8887>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.59%にあたる7万株(金額で6000万円)を上限に、7月17日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
 
■GMO <9449>
発行済み株式数の1.61%にあたる185万3900株の自社株を消却する。消却予定日は7月23日。
 
 

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