売り買い交錯、手掛かり材料難

【寄り付き概況】

 
28日の寄り付きの日経平均株価は小幅に続伸して始まった。始値は前日比4円59銭高の2万1187円17銭だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も高い。
 
前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなか、売り買い交錯で始まった。
日経平均2万1000円台前半は強弱観が対立し方向感がつかみにくい局面にあるが、前日の欧州株市場でドイツやフランスの株価がしっかりした動きをみせたことで市場心理は安定している。外国為替市場では1ドル=109円台半ばでもみ合うなど円高局面が一服していることも主力輸出株にプラスに働く。
ただ、前日は記録的な薄商いで市場エネルギーは低減傾向にある。米中貿易摩擦への懸念がくすぶるなか積極的に上値を買う動きも見込みづらい。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、10業種が高く、値上がり上位に紙パルプ、電気機器、医薬品など。一方、値下がりで目立つのは鉱業、水産、空運など。
 
個別では、最大1500億円の自社株買いを実施すると発表した東エレクが大幅高となり、日経平均を押し上げた。ファーストリテ、ソフトバンクGが小高く、コスモス薬品が堅調で、ZOZOは反発。楽天は続伸している。三菱UFJはしっかり。東エレクがにぎわい、日産自が買われ、ソニー、村田製は値を上げている。任天堂も上昇している。
 
半面、キーエンスがさえず、ブリヂストンは軟調。NTTが小安く、アステラス薬、武田は小幅に値を下げている。JAL、JR東海が甘く、サカタタネ、花王も下落している。
日産自や楽天が上昇したほか、HOYAや日電産も高い。一方、東ガスやKDDIが安い。国際石開帝石やアステラスも下落した。
 
 
225先物は、野村・JP・アムロ・メリル・ソジェンが買い越し。
クレディ・日興・SBI・楽天・モルスタ・UBSが売り越し。
TOPIX先物はナティクス・ドイツ・メリル・モルスタが買い越し。
ソジェン・アムロ・大和が売り越し。
 
テクニカル的には、フィード・ワン(2060)、コア(2359)、アダストリア(2685)、JINS(3045)、グローバル社(3271)、フィックスタース(3687)、アドソル(3827)、ネオジャ(3921)、カナミック(3939)、黒崎播磨(5352)、マイクロニクス(6871)、幸楽苑(7554)、キングジム(7962)、スパークス(8739)、共立メンテ(9616)、NSW(9739)、ニチイ学館(9792)が動兆。

 

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