「クイーンの聖地」

「クイーンの聖地」
 
 
3連休明けのNY株式市場は反落。
一時上昇した場面もあったが対中貿易摩擦戦争長期化懸念から売り物優勢の展開。
「よく持ちこたえていたが終盤に弱気が広がった」という解釈だ。
CB消費者信頼感指数は4.9ポイント上昇の134.1と昨年11月以来の高水準。
市場予想の130.0を上回った。
経済活動の鈍化の兆候が出る中でも米経済が底堅く推移しているという解釈。
ただ「米中問題悪化以前の数字」という見方もある。
年内の利下げ確率は80%。
トランプ大統領が米中は通商合意から程遠いとの認識を示したことから10年債利回りは2.264%。
2017年10月以来1年半ぶりの水準に低下。
イタリアのサルビーニ副首相は欧州委員会が同国に30億ユーロの制裁金を科す可能性があると発言。
ユーロの重荷となったがその後回復。
ドル円は小動きで109円台半ば。
米財務省は半期に1度の為替報告書で為替操作国の認定を見送った。
 
 
火曜の日経平均は寄り付き5円高。
一時マイナスに転じその後は100円以上の上昇があって引けは77円高。
日中値幅は120円。
令和初の火曜高となった。
日足は3日連続陽線。
後場の値幅は約30円。
前日と異なったのは売買エネルギー。
東証1部の売買代金は2兆9130億円。
前日の1兆4731億円のほぼ2倍。
前場は7860億円と前日並み。
引け際に約1兆3000億円も増加したのはMSCIの銘柄組み入れの影響。
「MSCIワールド」という国際的な指数だけでなく日本株関連のMSCI指数の入れ替えも行われ商いが膨らんだ。
「アドバンテスト、ペプチドリーム、みずほFG、近畿グループHD、日本郵政、第一三共などの商いの膨らみぶりは特筆。
商いの半分近くがインデックス関連イベントに伴う商いだから情けない」という声もある。
値上がり1012銘柄、値下がり1040銘柄とアンバランス。
新高値73銘柄、新安値53銘柄。
騰落レシオは79.56まで低下した。
一方でマザーズ指数が2.9%高と大幅高。
終値で日経平均は5日線(21198円)を上回り、マザーズ指数は25日線を上回った。
「5月は冴えない動きが続いていたため日経平均の3日続伸がまだない。
5月20日高値の21430円を早々に上回ることができるかがポイント」という見方だ。
NTレシオは13.69倍。
25日線(21625円)からは2.2%、200日線(21802円)からは2.9%のマイナスかい離。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.885%。
買い方▲13.324%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲11.827%。
買い方▲20.236%。
空売り比率は44.3%。
5月24日時点の信用買残は395億円増の2兆2395億円。
同信用売残は100億円増の8630億円。
日経HVは10.4、日経VIは18.12。
日経平均採用銘柄のPERは11.91倍でEPSは1778円。
PBRは1.06倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比215円安の21015円。
高値21290円、安値20985円。
一目均衡の雲の下限は21263円。
勝手雲の下限は21257円、上限は21557円。
ボリンジャーのマイナス1σは21143円、マイナス2σが20661円。
25日線のマイナス5%かい離水準20543円はだいぶ下にある。
気学では「人気に逆行して動く日」。
木曜は「目先の天底を司る。足取りに注意肝要」。
金曜は「押し込んでも戻す日。悪目買い方針良し」。
明日は「株高の日、鬼宿日」。
実質6月相場入りの水曜は今年10勝9敗。
あと1週間でラマダン(イスラムンの断食)は明ける。
 
3連休明けのNYダウは237ドル安の25347ドルと反落。
NASDAQは29ポイント安の7607ポイント。
S&P500は23ポイント安の2802ポイント。
ダウ輸送株指数は131ポイント安の10005ポイント。
SOX指数は0.89%の下落。
VIX指数は17.50。
3市場の売買高は66.7億株。
225先物CME円建ては大証日中比215円安の21015円。
ドル建ては大証比210ポイント安の21020ポイント。
大証夜間取引終値は日中比230円安の21000円。
ドル円は109.36円。
10年国債利回りは2.267%。
 
2019年ビルダーバーグ会議(第67回)。
昨日発表された開催地はスイス・レマン湖畔のモントルー。
スイスのリビエラとも呼ばれるリゾート地かつスイス有数のコンベンションシティだ。
拳を突き上げたフレディ・マーキュリーの像がありクイーンの聖地ともいわれている。
因みにスケジュールは5月30日→6月2日。
そして議題は以下の11項目。
 
(1)安定した戦略秩序
(2)次のヨーロッパ
(3)気候変動と持続可能性
(4)中国
(5)ロシア
(6)資本主義の未来
(7)ブレグジット
(8)人工知能の倫理
(9)ソーシャルメディアの武器化
(10)宇宙の重要性
(11)サイバー(コンピュータ空間)の驚異
 
ソーシャルメディと宇宙、そしてサイバーテロが株式市場的には興味の対象となろうか。
 
因みに・・・。
ビルダーバーグ会議。
「1954年から毎年1回、世界的影響力を持つ人物や企業、機関の代表が130人ほど集まり、
世界の重要問題や今後の主に政治経済や社会等を主なテーマに完全非公開で討議する秘密会議」
(ウィキペディア)。
影の世界政府とも言われる。
討議された内容はしばらく後に世界で現実になっていくとされる。
日本関係は不参加。
 
 
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
NESIC(1973)・・・動兆
 
NECネッツアイに注目する。
同社はNECの工事部門が独立。
システム構築やクラウド提供。通信工事も手がける。
デジタル投資関連に期待。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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