【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は、前日比121円87銭安の2万881円50銭と続落してスタート。
米中対立の長期化が世界の景気減速につながるとの懸念から、前日の米ダウ工業株30種平均は一時400ドルを超える下げをみせるなど波乱含みとなり、およそ3カ月半ぶりの安値で終えた。日本株の下落を見込んだヘッジファンドなどの海外投資家が株価指数先物に売りを出した。
ただ、外国為替市場では1ドル=109円台半ばの推移と足もとは円安傾向にあり、これを背景に輸出セクターなどに押し目買いが入る可能性があり、全体指数も売り一巡後に下げ渋る動きがでるか注目される。
市場では「積極的な新規の買いは入れにくい半面、売られすぎた銘柄には見直し買いを入れやすい」との声があり、電子部品株などへの買いが相場を下支えしている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、ゴム製品、鉱業を除き安い。値下がりで目立つのは紙パルプ、電力ガス、空運、食料品など。
個別では、武田が緩みアステラスと塩野義の下げが目立つ。任天堂の売りが厚く、ソニーも下押し。ソフトバンクG、ファーストリテトヨタ、日産自が下げている。
半面、村田製、東エレクが値上がりし、TDKは小幅高。三菱UFJ、三井住友が強含み、東京海上はしっかり。レオパレス21は個別に買われている。
225先物は、アムロ・ソジェン・UBS・日興・SBI・カブコムが買い越し。
クレディ・大和・モルスタ・パリバ・野村・JP・ドイツが売り越し。
TOPIX先物はHSBC・大和・パリバ・モルスタ・バークライス・みずほ・ソジェンが買い越し。
メリル・ドイツ・クレディ・UBS・日興・アムロが売り越し。
テクニカル的には、DLE(3686)、JES(6544)、TOA(6809)、トップカル(7640)、東映(9605)が動兆。
