下値模索が続く展開

今週は、軟調となった。
前半こそトランプ大統領の来日をはやす格好で買いが入ったものの、米中貿易摩擦激化懸念が払しょくできない中、世界的に長期金利が低下して景気減速が強く意識されたことから、米国株の下げが続き、日経平均は約2か月ぶりに終値で2万1000円を割り込んだ。
さらに、トランプ政権がメキシコに制裁関税を課すことが伝わったことから、後半にかけてはダメ押しの下げに見舞われ、2万0500円台まで下げる場面もあった。
週間では516円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
来週も下値模索が続く展開か。
新たにメキシコの対立を意識させる材料が出てきたことで、警戒ムードの強い地合いが続くと予想する。
週末に米5月雇用統計を控えていることも様子見姿勢を強めやすい。米国では5月ISM製造業景況指数(3日)、4月製造業受注(4日)、5月ISM非製造業景況指数(5日)、4月貿易収支(6日)と、雇用統計の前にも重要指標が目白押し。これらが下支えになるか、それとも改めての売り材料になってしまうのかが注目される。
テクニカル面からも下振れが警戒される。節目の2万0500円がサポートになるかが焦点となるが、今年2月の安値2万0315円あたりまでは一気に下押す可能性もある。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
 
21776.07  200日移動平均線
21489.46  13週移動平均線
21472.25  均衡表転換線(週足)
21472.25  均衡表基準線(日足)
21463.75  25日移動平均線
21461.02  75日移動平均線
21330.25  均衡表雲下限(日足)
21144.52  26週移動平均線
21062.98  新値三本足陽転値
21035.54  ボリンジャー:-1σ(13週)
21017.84  6日移動平均線
20993.06  均衡表転換線(日足)
20971.61  ボリンジャー:-1σ(25日)
20823.69  均衡表基準線(週足)
 
20601.19  ★日経平均株価31日終値
 
20581.62  ボリンジャー:-2σ(13週)
20479.48  ボリンジャー:-2σ(25日)
20446.63  ボリンジャー:-1σ(26週)
20127.70  ボリンジャー:-3σ(13週)
19987.35  ボリンジャー:-3σ(25日)
19748.73  ボリンジャー:-2σ(26週)
19050.84  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は下ヒゲがほとんどない長い陰線を引き、売り圧力の強さを確認した。下向きの25日移動平均線が75日線水準まで下げており、デッドクロスが急接近している。
日足の一目均衡表では、日々線は上昇する雲下限を大幅に下放れた。転換線が下向きで推移したほか、横ばいだった基準線も下降を開始し、下落トレンドの強まりを示した。
ボリンジャーバンドでは、日々線が-2σに接近し、下値模索の継続を示唆している。
 

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