日経平均が大幅に4日続落。
終値は前週末比190円安の2万410円で、2月8日以来、約4カ月ぶりの安値となった。米国発の世界的な関税不況を懸念してこの日も内外投資家から幅広い売り注文が相次いだ。先物にはヘッジファンドからと見られる売りも加わり一時は300円近い下げ幅に。今週は下値メドとして2万円程度まで見ておく必要がありそうだ。
明日(4日)の東京株式市場は、きょうまでの4日続落で日経平均株価が合計849円もの大幅下落となっていることから、値ごろ感からの自律反発の動きが想定される。
ただ、米国と各国の貿易摩擦の長期化が世界経済に与えるマイナス影響が継続していることから、戻りは鈍く上値は限定的となりそうだ。
今年4月24日には2万2362円まで高値をつけたが、そこから1カ月強で2000円超下落している。値幅的にはそろそろという感もあるが、2万500円や2月安値がサポートとならなかったところを見ると、もう一段の下振れも警戒されるだろう。
市場では、「他国への関税の可能性を含め貿易問題に対する不確定要素についてコンセンサスはまだ出来上がっておらず、状況によっては二番底を見に行くことも想定される」との声が聞かれた。
■上値・下値テクニカル・ポイント(3日現在)
21392.16 25日移動平均線
21334.33 均衡表転換線(週足)
21334.33 均衡表基準線(日足)
21330.25 均衡表雲下限(日足)
21069.90 26週移動平均線
21003.37 新値三本足陽転値
20900.12 6日移動平均線
20882.56 ボリンジャー:-1σ(25日)
20862.86 ボリンジャー:-1σ(13週)
20855.14 均衡表転換線(日足)
20823.69 均衡表基準線(週足)
20410.88 ★日経平均株価3日終値
20401.92 ボリンジャー:-1σ(26週)
20372.95 ボリンジャー:-2σ(25日)
20327.94 ボリンジャー:-2σ(13週)
19863.35 ボリンジャー:-3σ(25日)
19793.02 ボリンジャー:-3σ(13週)
19733.93 ボリンジャー:-2σ(26週)
19065.95 ボリンジャー:-3σ(26週)
ローソク足は短い陽線を引いたが、マドを空けて下落し、売り圧力の強さを示した。5日線が角度を増して下降するとともに、ともに下向きの25日線が75日線を下回るデッドクロスを示現し、下落トレンドは一段と鮮明になった。
一目均衡表では、日々線は雲下限を大幅に下放れるとともに、転換線と基準線の下降が継続し、こちらも下落トレンドの強まりを示唆。
ボリンジャーバンドでは、日々線が-2σを一時下回る場面があり、レンジの下方拡張の継続が予想される。
ただ、日経平均の対25日線の下方乖離率は4.59%と、売られ過ぎの目安とされる5%に接近しており、4日以降は大勢弱気の中、短期的なリバウンドとなる可能性がありそうだ。
【信用規制・解除】
(3日大引け後 発表分)
○医学生物 <4557>
東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
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