日経ジャスダック平均は反発した。前日比14円55銭高い3344円65銭だった。
米国はトランプ大統領が表明したメキシコからの輸入品への関税適用を先送りすることを検討している」とした海外メディアの報道を背景に市場の過度な警戒感が和らいだため、個人投資家のマインドも改善し、朝方からジャスダック市場にも買い戻しの動きが波及した。その後も、後場にかけても日経平均のじり高基調が続くなか、
売買代金が活況の目安とされる500億円を下回るなど商いが膨らまない中、値動きのある銘柄を中心に個人投資家の買いが入った。大引けにかけて一段高となった。
市場からは「高めに寄り付いた銘柄が一気に利食いされたり、特に材料がなくても値動きで買われたりする個人の売買の特徴がみられる」との声が聞かれた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で299億円と2016年11月7日以来およそ2年7カ月ぶりの低水準だった。売買高は5788万株だった。値上がり銘柄数は360、値下がり銘柄数は229となった。
個別では、大木ヘルスケアホールディングスがストップ高となった。オートウェーブ、バッファロー、SYSホールディングス、日本興業、AKIBAホールディングスなど6銘柄は年初来高値を更新した。北川精機、小田原エンジニアリング、オリコン、田中化学研究所、理研グリーンが買われた。
一方、ヒューマンホールディングス、大森屋、トレードワークス、シダックス、三ッ星など11銘柄が年初来安値を更新した。エヌ・シー・エヌ、シンクレイヤ、多摩川ホールディングス、イワブチ、ナトコが売られた。
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