[概況]
11日の欧米為替市場は、豪ドル円の下落が目立った。きっかけはトランプ米大統領の発言である。具体的には、「G20で習主席が首脳会談を拒否した場合、中国への追加関税を発動する」という発言だ。
これにより米中の貿易対立の先行き不透明感が高まり、その結果、中国と経済的な結びつきの強い豪ドルに売りが集まったわけだ。豪ドル円の値動きを詳しく見ると、東京時間では75.70円近辺を維持していたが、上記の発言が伝わると75.50円辺りまで弱含む。NY時間終盤ではさらに水準を切りさげ、安値を75.400円とした。
さて、この後の豪ドル円は、引き続き米中の貿易対立がリスクとなり、基調は下落であると予想する。下値の目処としては、節目である75.000円を想定したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
