「ヒーロー」

「ヒーロー」
 
今年1月11日の日刊ゲンダイで注目株としたのはHEROZ(4382)。
こう書いていた。

日経元旦朝刊1面の見出しは「つながる100億の脳」。
サブタイトルは「知の探究。常識通じぬ未来へ」。
連想は人工知能(AI)、ビッグデータ分析・解析関連となる。
HEROZ(4382)は「元祖AI、本舗AI」。
同社はAI特化型の企業で多くの課題を解決するAI「HEROZKishin」を各産業に提供している。
林隆弘代表の「志」は「AI革命を起こし、未来を作っていく」。
現時点でAIは人に追いつこうとしているレベルだが、いずれ人を超え当たり前のものになる。
異物のように考えられているAIが当たり前のものになる時代は間違いなくやってくる。
産業革命が起こしたのは人間が時間を取り戻したこと。
家電革命が起こしたのは家事労働からの人間の解放。
AI革命も人間を煩雑な作業から解放し幸福にするに違いない。
AIとの共存が始まりユーフォリアを導出してくれる可能性に期待が集まる。
第4次産業革命の中心はAI。
金融・建設・エンターテインメント等が同社の重点領域だ。
「100億の頭脳がつながる」という考え方もストンと落ちてこよう。
今4月期は2ケタの増収増益見通し。
2021年のAIビジネスは1兆円を超えるとの試算もある。
最高峰のAIテクノロジーが未来を拓いてくれれば上場来高値水準(分割考慮後)の2万円台復活も可能と見る。
 
当時株価は6980円。
それから約5ヶ月。
株価は19000円台に乗り、2万円が本当に見えてきた格好だ。
考えておきたいのは「良い株を、安く買って長く持つ」というFPさんたちの金科玉条。
思い起こせば1月はクリスマス暴落を経て真っ暗だったマーケット。
まさに「安く買って」の場面だった。
それが5ヶ月という時間軸で株価は2倍。
HEROZがまさにマーケットのヒーローとなってきた。

相場には2種類の人達がいるという。
一つは「タテ追い人」。
一つの銘柄を時間軸を長くして追いかける人たちだ。
この人達にとっては株価を買い目線で見ているので下落はむしろ歓迎方向だ。
もう一方は「横追い人」。
上がりそうな銘柄をいつも追いかけるヒーロー追いの人たち。
上がっている株を追いかけるから上がり続けてくれないと儲からない。
つまり「売りたい強気の売り目線」の人たち。
どちらかというと前者に幸多く、後者は「労多くして益少なし」みたいな印象。
常にヒーローを追いかけることは間違いなく楽しい。
しかも充実しているかも知れない。

しかし実利は静かな縦追人に軍配が上がるだろう。
銘柄は主役でいる時間は短く、脇役でいる時間、あるいは悪役でいる時間は長い。
結局、それを我慢できるかどうかという心理的問題が株式投資の損得を結果付けるような気がする。

(櫻井)
 

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