「格下げされてみたら?」
NY市場で主要3指数は3日ぶりの反発。
中東でのタンカー攻撃を受け原油先物が2%超値上昇。
エネルギー株が買われたとの解釈だ。
ただ「地政学的リスクを巡る懸念がくすぶっている」という声もある。
輸入物価指数は前月比0.3%低下。
2018年12月以来の大幅な落ち込みとなった。
物価上昇圧力の弱さを示す新たな兆しと見られた。
新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前月比3000件増の22万2000件。
予想外に増加した。
労働市場の鈍化とインフレ圧力の弱さが示された格好だ。
「市場はFRBの見解を待っている。
FRBがこれまでのスタンスを大きく変更し積極的なハト派姿勢を示すのか。
あるいは夏とみられる利下げに向けた地ならしを継続するのかを見守っている」という解釈だ。
売買エネルギーは低調。
10年国債利回りは2.09%水準。
7月の利下げ確率は64.5%と前日からやや低下。
一方、来週のFOMCでの利下げ確率は約29.2%と前日の23.3%、前週の16.7%から上昇。
ラガルドIMF専務理事は「ユーロ圏にとって貿易摩擦の高まりはリスク。
通商問題などを背景にユーロ圏は低成長、低インフレの状態が続く恐れがある」とコメント。
ユーロは一時下落した。
ドル円は108円台前半での推移。
木曜の日経平均は寄り付き89円安、終値97円安で日足は陰線。
今年の木曜はこれで5勝16敗。
令和になって6連敗で勝ちはまだない。
半導体の需給改善遅れ、GAFA関連への法的制約、香港のデモ激化等を嫌気した。
ただ香港上場のファーストリテは香港株の急落と一緒になって下げていたが、後場はプラス引け。
「日銀のETF買いが効いた」という声もある。
25日線(21039円)や5日線(21077円)は下回った。
26週線(21063円)復活が課題という見方だ。
東証1部の売買代金1兆9028億円と6日連続で2兆円割れ。
金曜はSQなのでさすがに2兆円割れは止まろう。
値上がり394銘柄、値下がり1673銘柄。
新高値27銘柄、新安値39銘柄。
騰落レシオは96.77。
NTレシオは13.64倍。
25日線からはほぼ変わらずの水準、200日線からは3.1%のマイナスかい離。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
松井証券信用評価損益率で売り方▲7.558%。
買い方▲12.850%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲6.435%。買い方▲20.708%。
空売り比率は48.0%で64日連続の40%超。
空売り規制ない銘柄の比率は9.5%。
日経HVは12.2、日経VIは17.62。
日経平均のPERは11.85倍でEPSは1774円。
PBRは1.06倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円高の21010円。
高値21065円、安値20865円。
気学では「高日柄なれど飛びつき買い警戒、吹き値売り方針」。
来週月曜は「一方に偏して動くこと多し」。
6月は「前半は強調。中旬以降、大安値が出たら買いに転じよ」。
21日「株高の日」、26日「天赦日」を控えてのメジャ─SQ日。
「SQで場味は変化」に期待の週末。
「消費増税を見送れば日本国債は格下げに」の声。
市場からのブラフに過ぎないが、格下げで国債が売られれば金利も復活する。
それがハイパーインフレにつながるのが一番懸念されるところだが、そんな声はない。
いっそのこと、一度格下げされてみたら?
という破壊的な思考法もなくはない。
安全資産としての日本国債とか安全資産としての円という呪縛が解けるかも知れない。
NYダウは101ドル高の26106ドルと3日ぶりの反発。
NASDAQは44ポイント高の7837ポイント。
S&P500は11ポイント高の2891ポイント。
ダウ輸送株指数は100ポイント高の10347ポイント。
SOX指数は0.58%上昇。
VIX指数は15.80。
3市場の売買高は59.9億株と低調。
225先物CME円建ては大証日比70円高の21010円。
ドル建ては大証比95ポイント高の21035ポイント。
大証夜間取引終値は日中比50円高の2099円。
ドル円は108.38円。
10年国債利回りは2.092%。
スケジュールを見てみると・・・
14日(金):メジャーSQ、米小売売上高、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感、企業在庫、中国鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資1-3月期GDP改定値、景気ウォッチャー調査、中国貿易収支
17日(月):首都圏マンション販売、米NY連銀製造業景況感NAHB住宅市場指数、対米証券投資、米政府対中関税公聴会の可能性
18日(火):FOMC(19日まで)、米住宅着工件数、独ZEW景況感
19日(水):日銀金融政策決定会合(20日まで)、貿易統計、訪日客数、米パウエルFRB議長会見
20日(木) :黒田日銀総裁会見、全産業活動指数、コンビニ売上高、米1~3月経常収支、CB景気先行指数、フィラデルフィア連銀製造業景況感、EU首脳会議(21日まで)
21日(金):消費者物価指数、米中古住宅販売
【6月】(9勝5敗で2位、陽線確率64.3%)
11日(火)ゲーム見本市「E3」(ロス、~13日)、株高の日
13日(木)変化日
14日(金)メジャーSQ
15日(土)G20エネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会議(軽井沢)
17日(月)ECBフォーラム(ポルトガル)、満月
18日(火)米FOMC(~19日)
19日(水)日銀金融政策決定会合(~20日)
20日(木)EU首脳会談(ブリュッセル)
21日(金)米メジャーSQ、変化日、上げの特異日
22日(土)ASEAN首脳会議(タイ)、海王星逆行
25日(火)世界経済フォーラム夏季ダボス会議(中国大連)
26日(水)天赦日
27日(木)変化日
28日(金)G20首脳会議(大阪~29日)、大幅高の特異日、鬼宿日
30日(日)日本がIWCを奪会、ユネスコ世界遺産委員会(アゼルバイジャン)
◇━━━ カタリスト━━━◇
エボラブルアジア(6191)・・・動兆
エボラブルアジアに注目する。
同社は航空券予約サイト「エアトリ」が主力。
海外IT受託開発も拡大基調。
18年5月DeNAトラベル買収効果大。
予約サイトは急成長継続。
投資事業も堅調。
2月に鉄人化計画、訪日客向けホテル運営会社と相次ぎ資本提携し投資先拡充。
メルマガ配信子会社まぐまぐは年内上場を目指している。
(兜町カタリスト櫻井)
