【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比56円28銭高の2万1088円28銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、4.03ポイント高の1545.53で始まった。
押し目買いが優勢となった前場の地合いを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに小じっかり。ただ、新規の買い材料が見当たらないため、売買の盛り上がりを欠き、上値は限られている。
外国為替市場では、1ドル=108円30銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調。
前営業日比60円高前後と前場終値と比較して強含み横ばい。
個別では「ファーストリテが高く、ソフトバンクGは堅調。ソニー、任天堂、ファナック、キーエンスなどが値を上げ、アンリツは大幅高で、トヨタが底堅い。三井住友は強含み。三菱商、伊藤忠が買い優勢、資生堂は切り返した。
半面、東エレク、アドバンテスが下落し、太陽誘電は軟調。花王が甘く、ZOZOはさえない。KDDIが売られている。
引け後に中国で固定資産投資、鉱工業生産、小売売上高といった5月経済指標の発表が予定されているうえ、今晩の米国でもやはり5月小売売上高、鉱工業生産・設備稼働率の発表があるため、米中摩擦の影響を見極めたいとの思惑が強まるだろう。
通商摩擦や消費増税の影響への懸念などから純投資家が売り、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れや企業の自社株買いがそれらを吸収するという構図とみられる。とはいえこれらの買い主体は積極的に上値を追うことはなく、追加の材料が出るまで日経平均は薄商いでのもみ合いが続きそうだ。
