22日のNYダウ工業株30種平均は反落した。前営業日の18日終値比48ドル49セント安の2万6511ドル05セントで終えた。
23日以降に米主要企業の1~3月期決算の発表が集中する。フェイスブックやアマゾン・ドット・コムなどのIT大手のほか、ボーイング、キャタピラーといった資本財メーカーの発表も相次ぐ。調査会社リフィニティブのデータによると、S&P500種株価指数を構成する企業の利益は前年同期比で1.7%減少する見通し。この日は企業業績の下振れを警戒した売りが先行し、ダウの重しとなった。
ボーイング株が下げ、ダウ平均を1銘柄で33ドル押し下げた。米紙ニューヨーク・タイムズが20日、米サウスカロライナ州にある中型機「787」の工場が、航空機の安全性を軽視していると報じたのが売り材料だった。
一方、原油高を背景にエクソンモービルなど石油株が上げ、相場を下支えした。米政府が8カ国・地域に認めていたイラン産原油の輸入禁止の例外措置を5月に撤廃すると発表し、米原油先物が買われた。
セクター別では、エネルギーやメディアが上昇する一方で耐久消費財・アパレルや自動車・自動車部品が下落した。
ナスダック総合株価指数は続伸し、前営業日比17.205ポイント高の8015.266と昨年10月上旬以来の高値で終了した。アマゾン・ドット・コムやフェイスブックなど大型株が上昇した。
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物はもみ合い。
6月物は前週末比10円安の2万2240円で引け、22日の大取終値と並んだ。
イースターで欧州市場が休みで、動意薄の展開だった。米企業決算が本格化するなか、米景気の先行きを見極めたい投資家も取引を手控えたようだ。
この日の6月物安値は2万2085円、高値は2万2275円。
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
22240 ( 0 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
22260 ( +20 )
( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
22日の欧州市場は、イースターマンデーの祝日で、英国、ドイツ、フランスの株式市場は休場。
