24日前引けの日経平均株価は4日ぶりに反落した。前日比5円32銭安の2万2254円42銭で取引を終了した。東京株価指数(TOPIX)は5.44ポイント安の1617.53だった。
朝方は前日の米株高を引き継いだリスク選好の流れで高く始まった。しかし、日経平均は前週来急速に水準を切り上げてきたこともあって、目先買い疲れ感から上値も重かった。
10連休が近づき、その前に持ち高を整理するための売りが優勢になった。
日経平均は取引開始直後に103円高の2万2362円と17日に付けた年初来高値(2万2277円)を上回る場面もあった。だが、その後は次第に伸び悩み、小幅安に転じた。
主力株などを中心にポジション調整の売りが出て、前場後半から値を消す形となった。
市場では「主要企業の決算発表を前に、株価が好調だった中国関連株などの持ち高を減らす動きが優勢となり、日経平均の重荷になっている」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400も反落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆839億円、売買高は5億6322万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1200、値上がりは823、変わらずは113だった。
業種別では33業種中7業種が値上がり。1位はサービスで、以下、その他製品、医薬品、海運が続いた。値下がり上位には電気・ガス、証券・商品、輸送用機器が並んだ。
個別では、任天堂が引き続き断トツの売買代金をこなすなか上昇、ファーストリテイリングも高い。日本電産が物色人気となり、キーエンスも上値を追った。資生堂、武田薬品工業、ダイキンも値を上げた。りらいあコミュニケーションズが大幅高、キヤノンマーケティングジャパンも値を飛ばした。リクルートや太陽誘電も高い。
半面、ソニーが軟調、ユニファミマや日産自動車、日揮も安い。東京エレクトロンも冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも売りに押された。野村やシマノ、ルネサスの下げも目立った。ロック・フィールドも大幅安となった。
東証2部株価指数は前日比16.31ポイント高の6900.67ポイントと反発した。
出来高3230万株値上がり銘柄数は234、値下がり銘柄数は151となった。
個別では、北日本紡績、キャピタル・アセット・プランニング、東邦化学工業、明星電気、三谷商事など6銘柄が年初来高値を更新。自重堂、サンユウ、マーチャント・バンカーズ、サイオス、テクノアソシエが買われた。
一方、テクノ菱和、ダイショー、ケー・エフ・シー、山喜、パスなど12銘柄が年初来安値を更新。梅の花、Jトラスト、ハイレックスコーポレーション、アクロディア、アゼアスが売られた。
