日経ジャスダック平均株価は3日続伸した。終値は前日比4円63銭高の3453円10銭だった。
前日の米国市場におけるNYダウ下落や為替の円高推移を背景に利益確定の売りが先行したものの、26日の日経平均株価が下げ渋ったのに歩調を合わせ新興企業株には押し目買いが入った。10連休を翌日に控えて手じまい感が広がる中、新興企業市場では決算発表などを踏まえた個別物色が目立った。
市場では「新規株式公開(IPO)がひとまず一巡し、資金が回りやすくなった面もある」との声があった。
ジャスダック市場の売買代金は概算で379億円、売買高は7450万株だった。
値上がり銘柄数は305、値下がり銘柄数は292となった。
個別では、タツミが一時ストップ高となった。ウエストホールディングス、UTグループ、Shinwa Wise Holdings、No.1、GMOペパボなど18銘柄は年初来高値を更新した。大塚久美子社長が、お家騒動で決裂して以降初めて、父・勝久氏に和解を求める方針を固めたと一部メディアで報じられた大塚家具11%高となり、値上がりトップとなったほか、西川計測、日邦産業、ABホテル、愛光電気が買われた。
一方、環境管理センターが一時ストップ安と急落した。太洋基礎工業、地域新聞社、博展、ブロッコリー、ナフコなど21銘柄は年初来安値を更新した。エイアンドティー、プラマテルズ、リーダー電子、GMOフィナンシャルホールディングス、日本アンテナが売られた。
