ユーロ相場、細心の注意で。

[概況]

29日の東京外国為替市場は、各通貨とも限定的な値動きだった。本日から東京市場が大型連休に入り、取引参加者が少なくなっていることが値動きも反映したのだろう。米ドル円は111円台半ばの取引が続いていたが、欧州時間が近づくにつれ買いが優勢となり、現在は111.70円近辺まで上昇している。
 
さて、この後の欧米時間はユーロ相場を注視していきたい。というのも、週末に実施されたスペインの総選挙で、EUに懐疑的な立場をとる極右政党VOXが躍進した結果、EU分裂の危機に新たな火種がくすぶりそうだからだ。ところが欧州時間でのユーロ相場は特段目立った動きなく、比較的落ち着いたムードで取引が行われている。
 
現在のユーロ円は124.700円近辺と前営業日比で20銭ほど高い水準だ。この動きの背景として、結果が織り込まれていたことが言えそうか。しかし、今回の選挙結果が改めて悲観的に捉えられてしまった場合、ユーロ相場は大きく崩れる可能性が高いため、この後の動向にはいつも以上に注意が必要である。
 

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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