[概況]
NY市場に入り発表されたMBA住宅ローン申請指数は前週比マイナスだったが、4月ADP雇用者数は予想(+18.0万人)を大きく上回り(+27.5万人)、ドルは買われてNY株式市場も続伸で始まった。
しかし其の後発表された4月ISM製造業景気指数と3月建設支出は共に予想を下回ってドルは売られ、NY市場終盤に発表されたFOMC声明で、「インフレは2%を下回って推移」とし、前回の「インフレは2%近く」から文言が下方修正された事を受けてドルは当日安値111.035円まで下落した。それでも111円は割れず、パウエルFRB議長が会見で、「インフレには一時的な要因が作用している可能性」と指摘するとドルは急速に買い戻されて当日高値111.620円まで反発した。
しかし其の後は株価の下げ幅拡大などにドルも売られ、最後は前日比-6銭の111.380円と小幅続落し、株価下落とドル安にポンドやトルコリラ以外の主要通貨も値下がりして引けた。相変わらずドルは揉み合いで、週末までこの様な動きが続きそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
