日経平均は連日で300円を超える大幅下落。
4月に1カ月(20営業日)かけて約1052円上昇したが、月が変わって2営業日で約656円下落した。きょうの下げは悲観に傾きすぎの感はあるが、悪材料にもろいことを露呈しており、しばらくは不安定な地合いが続くだろう。
きょうの下げで25日線(2万1857円、8日時点、以下同じ)は明確に下に抜けてしまったため、13週線(2万1485円)や26週線(2万1254円)など週足の節目までで下げ止まるかが目先の焦点となる。
明日(9日)の東京株式市場は、米ワシントンで現地9日から再開される米中閣僚級貿易協議を目前にして、買い手控え姿勢が一段と強まるなか、日経平均株価はもちあい弱含みの推移となりそうだ。
市場では、「関税引き上げについては相当程度織り込まれており、ここから下げても限定的だろう」との見方もあるが、「目先はもしもの時に備える動きになるだろう」とし、慎重姿勢が続く可能性が高い。
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
22397.78 均衡表雲下限(週足)
22307.58 新値三本足陽転値
22209.90 ボリンジャー:+1σ(25日)
22092.06 6日移動平均線
21994.89 ボリンジャー:+1σ(13週)
21987.82 ボリンジャー:+1σ(26週)
21938.89 均衡表転換線(日足)
21886.10 200日移動平均線
21857.67 25日移動平均線
21668.56 均衡表基準線(日足)
21637.25 均衡表転換線(週足)
21602.59 ★日経平均株価8日終値
21505.44 ボリンジャー:-1σ(25日)
21485.50 13週移動平均線
21349.20 均衡表雲上限(日足)
21344.32 75日移動平均線
21254.76 26週移動平均線
21153.21 ボリンジャー:-2σ(25日)
20981.16 均衡表雲下限(日足)
20976.11 ボリンジャー:-1σ(13週)
20823.69 均衡表基準線(週足)
20800.98 ボリンジャー:-3σ(25日)
20521.70 ボリンジャー:-1σ(26週)
20466.72 ボリンジャー:-2σ(13週)
5日移動平均線が下降を続けるとともに、25日線を下放れる格好になった。
日足の一目均衡表では、日々線は雲上をキープしたが基準線を下回って引けた。
転換線が下降を続けたほか、遅行線は株価とのプラス乖離幅を急速に縮小しており、強気シグナルは弱くなった。
ただし、ローソク足は寄り引けほぼ同値で短い上ヒゲと長めの下ヒゲを伴う「トンボ」を示現して下値での買い需要を確認する形であった。
大幅安局面でのトンボ示現とあって、短期的な底打ち意識の高まりが期待できよう。
また、ボリンジャーバンド(25日ベース)では、日々線は中心線を下回ったが-1σ上はキープしており、下値模索トレンド入りはいったん回避した形となっている。
【増資・売り出し】
(8日大引け後 発表分)
■ヤフー <4689>
ソフトバンク <9434> を引受先とする15億1147万8050株の第三者割当増資を実施する。発行価格は302円。
【信用規制・解除】
(8日大引け後 発表分)
■ジョルダン <3710>
東証が9日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
目次
