[概況]
8日の東京外国為替市場は、米ドル円の下落が止まらなかった。理由は米中貿易対立への懸念が再燃し、リスク回避の流れが強まったからである。特に、対立の再燃で昨日のNYダウが一時600ドルを超える下落幅を記録したことは大きかった。
その大きさは、本日の米ドル円が約1ヶ月ぶりとなる109円台へ水準を切り下げたことを見てもよくわかる。詳しく値動きを追うと、米ドル円はスタートから冴えない動きで、序盤のうちに昨日の安値を下抜けた。それから中盤にかけても下落は続き、安値を109.890円とするのだった。
さて、この後の米ドル円は下値をさらに切り下げるだろうか。ポイントとなるのは、やはり大台110.00円だろう。本日の終値で同水準を維持できたならば、必要以上に悲観的になることもないが、下抜けた場合は下落基調が続いているとみてよさそうか。その場合、次の下値は3/25安値109.690円を予想する。
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