9日の日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比200円安の2万1402円で、3月29日以来、約1カ月半ぶりの安値水準となった。
令和相場が始まってからトータルで800円超の下落幅。米中貿易戦争への懸念が収まらずこの日も換金売りが止まらなかった。東証1部の出来高は17億株弱と4月新年度以降で最多を記録している。
明日の東京株式市場は悲観ムード一色となる展開も想定される。
ただ、足元の下げ局面では、米中との対立激化の直接的な影響がそれほどないと思われる銘柄などもたたき売られており、弱気に傾きすぎの感も強い。
米中協議開催直前でいきなり関税を引き上げると言われれば、その影響を分析する前にまず売りでリスクを回避する行動が出てくるのは仕方のないことで、その際には下にオーバーシュートしてしまう銘柄も出てくるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(9日現在)
22487.37 ボリンジャー:+2σ(13週)
22397.78 均衡表雲下限(週足)
22277.97 新値三本足陽転値
22209.59 ボリンジャー:+1σ(25日)
21978.73 ボリンジャー:+1σ(13週)
21977.47 ボリンジャー:+1σ(26週)
21949.13 6日移動平均線
21884.17 200日移動平均線
21858.61 25日移動平均線
21839.00 均衡表転換線(日足)
21668.56 均衡表基準線(日足)
21637.25 均衡表転換線(週足)
21507.62 ボリンジャー:-1σ(25日)
21470.08 13週移動平均線
21402.13 ★日経平均株価9日終値
21358.22 75日移動平均線
21349.20 均衡表雲上限(日足)
21247.05 26週移動平均線
21156.64 ボリンジャー:-2σ(25日)
20981.16 均衡表雲下限(日足)
20961.43 ボリンジャー:-1σ(13週)
20823.69 均衡表基準線(週足)
20805.65 ボリンジャー:-3σ(25日)
20516.64 ボリンジャー:-1σ(26週)
20452.79 ボリンジャー:-2σ(13週)
25日移動平均線との下方乖離幅を拡大して一時75日線を下回り、売り手主導で取引が進んだ。急角度で下降する5日線がほぼ横ばいの25日線に上から迫っており、明日10日の短期デッドクロス形成が警戒されるところである。
日足の一目均衡表では、転換線が下降を続けるなか、ザラ場で雲上限を下回る場面があった。また、遅行線は株価とのプラス乖離幅がさらに縮小し、強気シグナルは一段と小さくなった。ボリンジャーバンド(25日ベース)では、日々線が-1σを下回って引け、調整の長期化が警戒される形状となっている。
【信用規制・解除】
(9日大引け後 発表分)
■医学生物 <4557>
東証と日証金が10日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
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