軟調推移

16日の日経平均が反落。終値は前日比125円安の2万1062円で、3月28日以来、約1カ月半ぶりの安値となった。
前日の米国株は上昇したものの、引け後に米政府が中国通信機器大手ファーウェイへの自国製品輸出を事実上禁止したためにわかに先安観が広がった。米中貿易摩擦の長期化が改めて印象付けられたようである。

明日は、米中貿易摩擦の拡大懸念を警戒して投資家の買い手控え姿勢が強まるなか日経平均株価は軟調推移が予想される。
明日は週またぎのリスクが強く意識されるだろう。
テクニカルではわかりやすく5日線が壁となった格好で失速している。節目の2万1000円を意識したような動きは見られるが、きのうの安値を下回る場面もあり、まだ底を打ったとは言い難い。
一方、物色では内需の一角に強い動きも見られた。通信株などでは5月に入って動きが良くなっているものも多い。指数がこの先もたつくようなら、内需の相対的な買い安心感がよりいっそう強まりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(16日現在)
 
21858.61  200日移動平均線
21814.12  25日移動平均線
21557.19  均衡表基準線(日足)
21557.19  均衡表転換線(週足)
21521.82  13週移動平均線
21510.87  均衡表転換線(日足)
21410.48  ボリンジャー:-1σ(25日)
21399.15  75日移動平均線
21357.04  均衡表雲上限(日足)
21344.92  新値三本足陽転値
21209.52  6日移動平均線
21199.19  26週移動平均線
21109.25  ボリンジャー:-1σ(13週)
21087.85  均衡表雲下限(日足)
 
21062.98  ★日経平均株価16日終値
 
21006.85  ボリンジャー:-2σ(25日)
20823.69  均衡表基準線(週足)
20696.68  ボリンジャー:-2σ(13週)
20603.21  ボリンジャー:-3σ(25日)
20496.87  ボリンジャー:-1σ(26週)
20284.11  ボリンジャー:-3σ(13週)
19794.56  ボリンジャー:-2σ(26週)
19092.24  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
下降する5日移動平均線付近で寄り付き天井を形成したほか、ザラ場の高値と安値は昨日を下回った。25日線も下降を続けており、売り手優位を確認する形となった。
日足の一目均衡表では、終値ベースで雲下限を下回った。
 
下向きの転換線が基準線下を走っているほか、遅行線は株価の下に位置するため、これで三役逆転が完成し、今後は売り手主導の相場が長期化するリスクが増してくる可能性がある。
ボリンジャーバンドでは、ザラ場で一時-2σを下回り、レンジの下方拡張局面の継続を示唆した。
 

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