[概況]
21日の外国為替市場は、米ドル円が下落している。下落したのは、未明に発表されたFOMCがハト派的な内容だったからで、具体的には以下の3点に依る。まず今年の利上げ回数の予想がゼロに引き下げられたこと。
次にFRBが保有債券の量を減らすために行っている「バランスシートの縮小」を、5月から最大150億ドルに半減させること。そして、そのバランスシート縮小を9月に終了すると表明したことだ。ところで、このなかでも特に注目したいのが利上げ予想の変更である。なぜなら、市場は最低でも1回はとの予想が大勢だったからで、それだけにインパクトは大きかったというわけだ。
つまるところ、まだ本年の早い時期におけるこの変更は、事実上FRBが利上げを終了したと判断できそうか。さて、この後の米ドル円の展開だが、今回のFOMCの悪い影響が今後も続くようであれば、節目である110.00円辺りまで下落する可能性はある。
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