大幅反落 697円安 欧米株下落

25日の日経平均株価は前営業日比697円07銭安の2万0930円27銭、東証株価指数(TOPIX)は44.01ポイント安の1573.10と、ともに大幅反落。
 
前週末に発表された米欧の経済指標が市場予想を下回り、世界経済の減速懸念から米株式相場が大幅下落したことで投資家がリスク回避姿勢を強めた。
外国為替市場でも1ドル=110円を割り込むなど大きく円高に傾いたほか、25日の中国・上海株相場の下落も売り材料視された。
これを受けて東京株式市場でも主力株をはじめ広範囲に売りが優勢となっている。機械や電機など主力輸出株のほか、銀行や保険などの金融株が売られた。
 
市場からは「世界的な景気減速懸念が改めて意識されているが、米景気は悪くなく違和感がある。『アルゴリズム』で売り続け、短期的な需給で下げているが、やりすぎではないか。基本的に押し目買い方針に変わりはない」との声が聞かれた。
 
日経平均は8日に付けた終値ベースの直近安値(2万1025円)を下回った。「このまま8日の水準を下回って終わると、チャートの形は、4日が年初からの戻り相場のピークだったことを示すことになる」といい、調整色は強まりつつある。
 
東証1部の出来高は6億8000万株、売買代金は1兆2101億円。
東証1部銘柄の95%が下落する全面安だった。騰落銘柄数は値上がり79銘柄、値下がり2033銘柄、変わらず27銘柄。
 


業種別株価指数は33業種すべて下落し、石油・石炭製品、鉱業、医薬品、非鉄金属、海運業、機械の下落率が大きかった。
 
個別ではソフトバンクグループ(SBG)、任天堂などが値を下げ、ファーストリテイリングの下げも目立つ。先週末に急落したエーザイは気配値を制限値幅の下限まで切り下げ、売買が成立しなかった。T&Dや第一生命HD、ソニーや郵船がいずれも昨年来安値を更新した。日本オラクルが値下がり率トップに売られ、あおぞら銀行も急落、安川電機も大幅安となった。
 
半面、ZOZOがしっかり。ディー・エル・イーがストップ高となったほか、ピーエス三菱、システムインテグレータも値を飛ばした。三菱倉が上げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比94.34ポイント安の6797.28ポイントと3日ぶり反落した。出来高3130万株。値上がり銘柄数は107、値下がり銘柄数は325となった。
 
個別では、KHC、ユタカフーズ、ウィル、アドテック プラズマ テクノロジー、ダイコー通産など6銘柄が昨年来安値を更新。松尾電機、デュアルタップ、ハイパー、サンコー、アマテイが売られた。
 
一方、ウェルス・マネジメント、ニーズウェルが一時ストップ高と値を飛ばした。理経、京福電気鉄道など3銘柄は昨年来高値を更新。阪神内燃機工業、セーラー万年筆、プレミアムウォーターホールディングス、キーウェアソリューションズ、アルメディオが買われた。
 

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