[概況]
欧州市場序盤にドルは当日高値110.730円まで上昇したが買いは続かず、米国債利回りの低下にドルは売られてそれまでの安値を下抜き、中盤には当日安値110.240円まで下落した。
しかし下値では買いが入り、NY市場に入り発表されたMBA住宅ローン申請指数は前週比プラスで、1月貿易収支も予想よりマイナス幅が縮小して、ドルは序盤にNY時間高値110.585円まで反発した。しかし第4四半期経常収支は予想を上回る赤字幅となり、上昇で始まったNY株式市場が下落に転じた事や米国債利回りの低下にドルも売られて再度110円半ばを割り込んだ。
其の後株価の下げ幅縮小などにドルも買い戻されて110円半ばを超え、最後は前日比-11.5銭の110.515円と110円半ばで引けた。株価の下げによるリスク回避の動きにドル以外の主要通貨も売られ、NZ中銀声明で「次の金利動向は利下げとなる可能性が高い」とされたNZドルは-1.29円の大幅安で引けた。経済減速が目立つユーロ圏やオセアニア地域と比較すれば米経済は堅調で、ドルは底堅いと見るのが自然ではないか。
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