【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比323円40銭安の2万1055円33銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、26.60ポイント安の1582.89で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに安値圏でもみ合っている。世界的な景気の減速懸念が投資意欲を圧迫し、業績不安が高まった半導体関連株を中心に幅広い銘柄が値下がりしている。
ただ、買い戻しに下値が支えられている形となり、日経平均は2万1000円近辺で底堅さもうかがわれる。
外国為替市場では、1ドル=110円20銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は高安まちまち。
個別では、キーエンス、SMC、ファナックが安く、ソニー、東エレク、SUMCOも軟調。ソフトバンクGが甘く、ファーストリテ、ZOZOはさえない。トヨタ、三菱UFJ、みずほFGは下落している。塩野義は下げがきつく、武田も大幅安となっている。
半面、任天堂が小高く、村田製は底堅く、アドバンテスは切り返した。日水がじり高歩調となっている。
海外半導体株が軒並み安となった流れから、本日の東京市場は朝方からハイテク株中心に売りが先行した。中国株をはじめとしたアジア市場も軟調なスタートとなり、海外短期筋による指数先物に対する売りもかさみ、日経平均はじりじりと下げ幅を広げる展開となった。
東証1部では国内外で投資評価引き上げの動きが観測されている小売関連のほか、前場時点で下げ幅を縮小したマザーズ市場などの中小型株に消去法的な買いが向かう可能性は意識しておきたい。
