473円高と続伸、リスクオンの流れ強い

日経平均株価は前週末比473円63銭高の2万1679円44銭で、大幅に続伸した。
米株高などで投資家心理が改善し、リスクオンの流れから寄り付きは前週末比約300円上昇して始まった。
その後も次第高の展開となり、前場は、ほぼ高値引けで470円強の上昇をみせた。

取引開始前に日銀が発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、業況判断指数(DI)の悪化が想定の範囲内にとどまったことや、中国の3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8と、前月から0.9ポイント上昇したことが好感された。景気減速への過度な懸念が薄れたことで、鉄鋼や海運など景気敏感株への買いにつながっている。
また、外国為替市場での円安・ドル高で輸出関連株にも買いが広がり、前引けにかけて上げ幅が拡大した。

市場からは「特に中国経済指標が良く買い戻しが強まった。新元号へのご祝儀もあるだろう。
テクニカル面では、日経平均が3月下旬の『マド』を埋め、戻り相場への期待が出てきた。ただ、先行きは米経済統計次第だろう」との声が聞かれた。

東証株価指数(TOPIX)は、32.47ポイント高の1624.11だった。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆2052億円、出来高は7億2804万株だ。騰落銘柄数は値上がり1951銘柄、値下がりは160銘柄、変わらず28銘柄。
 



業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉄鋼、非鉄金属の上昇が目立ち、下落は空運業のみ。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ(SBG)やファーストリテイリングなど値がさ株が堅調だった。前週末ストップ高の第一三共は大幅続伸。トヨタ自動車、安川電機も高い。サノヤスホールディングス、アクセルがストップ高に買われ、ERIホールディングスも値を飛ばした。ルネサスエレクトロニクスも大幅高となった。
 
一方、ZOZOが軟調、楽天も売りに押された。ニチレイ、ディー・エル・イーが軟調だったほか、東建物や三井不が売られた。住石ホールディングスが利食われた。

東証2部株価指数は前週末比91.50ポイント高の6867.71ポイントと続伸した。
出来高2950万株。値上がり銘柄数は302、値下がり銘柄数は96となった。
 
個別では、工藤建設、フュートレック、日本和装ホールディングス、ダイナックホールディングス、カワニシホールディングスなど18銘柄が年初来高値を更新した。ピーエイ、ショクブン、TBグループ、パレモ・ホールディングス、ミズホメディーが買われた。
 
一方、あじかん、アシードホールディングスが年初来安値を更新した。価値開発、アルメディオ、岡野バルブ製造、エスプール、マイスターエンジニアリングが売られた。

 

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