日経平均株価は3日続伸。前日比65円80銭高の2万1574円83銭と、3日続伸した。
前日の米国市場では、米サプライ管理協会(ISM)が発表した製造業景況指数が予想を上回ったことで、主要株価指数が大幅上昇した。
この流れを受けて欧州株も値を上げるなど、世界的にリスクを取る動きが広がっている。
アジア株市場でも総じて強い動きをみせたことが支援材料となり、日本株市場も半導体や機械セクターなどを中心に主力株への買いが優勢で始まった。
一方、中小型株は軟調な銘柄が目立ち、前引けは値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が200以上上回った。
買い一巡後は、国内に新たな手がかりがないことで手じまい売りが広がり、新年度入りに伴い国内金融機関から利益確定の売りが出たことで、上値は重い展開となった。
市場からは「日経平均は2万1800円に近付き、戻り売りが出やすい水準に進んだことで、高寄り後はしぼんでいる。ただ、中国景気は良く米経済も悪くない。10連休や決算発表を控えてはいるが、外部環境をにらみつつ売り物をこなしながら2万2000円に向けて戻りを試すとみている」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は、0.37ポイント高の1616.18だった。
東証1部の売買高概算は6億6308万株、売買代金概算は1兆1100億9000万円。
値上がり銘柄数907、値下がり銘柄数1137、変わらず95銘柄。
業種別では33業種中20業種が値上がりした。1位は非鉄金属で、以下、機械、銀行、鉱業。値下がり上位には不動産、電気・ガス、水産・農林。
個別では、中国の設備投資需要が持ち直すとの期待から、ファナックが買われ、日経平均を26.07円押し上げた、住友鉱、オークマなどの中国関連銘柄も堅調だった。東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連株が大きく買われたほか、トヨタ自動車が値を上げた。昭和電工も値を上げた。双信電機が値上がり率トップに買われ、ジャパンディスプレイも大商いのなか買いが優勢だった
半面、1日に前期の期末配当を減配すると発表したしまむらが反落した。ソフトバンクグループ、ソニーが軟調、楽天やユニチャームも売られた。資生堂も値を下げた。アクセルが急反落、あさひ、新日本科学なども大幅安となっている。
東証2部株価指数は前日比2.27ポイント高の6844.76ポイントと3日続伸した。
出来高4208万株。値上がり銘柄数は171、値下がり銘柄数は221となった。
個別では、工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、カワニシホールディングス、セイヒョー、カワサキなど12銘柄が年初来高値を更新した。セントラル総合開発、ウェルス・マネジメント、ショクブン、ロブテックス、村上開明堂が買われた。
一方、KHC、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグ、イサム塗料など7銘柄が年初来安値を更新した。旭松食品、インスペック、カワセコンピュータサプライ、松尾電機、ミズホメディーはが売られた。
