【後場寄り付き概況】
2日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比54円96銭高の2万1563円99銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、0.85ポイント高の1616.66で始まった。
利益確定売りに伸び悩んだ前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに上値が重い。
外国為替市場では、1ドル=111円30銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
個別では、トヨタ、キーエンス、東エレク、ファナックは堅調。安川電、SUMCOは値を上げ、第一三共も高く、任天堂は底堅い。住友鉱、三菱UFJが買われている。
半面、ソニーが弱含み、資生堂、三井不、東電力HDは売られ、ファーストリテ、ソフトバンクが値を下げている。楽天、ZOZOは下押し。
2万1000円台後半は昨年10月以降の累積売買代金が多い価格帯であり、戻り待ちの売りが出やすいところ。
日足チャートでは3月22日と同様に陰線を引く形となっており、この水準での上値の重さが改めて意識されそうだ。
足元では米中の経済指標が相次ぎ改善していることで世界経済の減速懸念が和らいでいるが、もち合い上放れには更なる材料が必要ということだろう。
バイオ関連株を中心に中小型株が大きく売られており、マザーズ指数は一時4%近く下落した。特段の弱材料は観測されておらず、直近上場銘柄や好材料株の一角が値を飛ばしているため個人投資家の物色意欲が減退した感はないが、買い一辺倒には傾きにくいということか。資金の逃げ足の速さに注意しながら取り組みたいところだ。
ランチバスケットは29件、545.39億円、差し引き20億円の売り越しとの観測。
