米中協議を見守ろう

[概況]

 
4日の東京外国為替市場は、各通貨とも動意に欠ける展開だった。理由は明日に米雇用統計という大きなイベントが控えていることや、大詰めを迎える米中通商協議の成り行きを見極めたいとする様子見のムードが広がったからだろう。
このことで、本日の米ドル円の値動きは高値111.515円から安値111.320円という狭いレンジであった。
 
さて、この後は明日の未明に予定されている、トランプ米大統領と中国副首相の会談に注目だ。焦点は、最終合意に向けた米中首脳会談の日程が調整できるかである。もっとも、中国側の譲歩を引き出すため、トランプ大統領は事前に制裁措置を継続する方針を示しなど、態度が軟化しているわけではない。
 
つまり、依然として双方には隔たりがある印象を受けるということだ。その様なわけで、このところ外国為替市場は協議進展期待でリスク選好姿勢が強まっていただけに、会談が不調に終わった場合の失望売りの大きさには注意したい。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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