今週もドルは底堅い展開を予想

[概況]

先週末5日に発表された米3月雇用統計は失業率が予想通りで、非農業部門雇用者数は予想を上回ったが、平均時給が予想を下回った事を捉えて発表後ドルは売られ、当日安値まで急落した。しかし直ぐに買い戻されて今度は当日高値まで急反発し、揉み合いのあと最後は小幅(+2.5銭)続伸して引けた。
 
NY株式市場もダウは一時マイナス圏に落ちる場面があったものの最後は3市場とも上昇し、上昇の流れは続いていると見られる。NY株式市場もドルも上値を目指す流れが続いていると見ているが、ドルが112円に乗せるにはもう少し材料が必要な感じで、NYダウも昨年10月に付けた最高値圏に近付いているだけに上値追いには慎重な感じがする。
 
今週もドルは下値は堅く上値を試す展開を予想しているが、先週の様な大きな材料は少なく、8日(月)2月製造業受注、9日(火)ナシ、10日(水)MBA住宅ローン申請指数、3月消費者物価指数、3月財政収支、FOMC議事録、11日(木)3月生産者物価指数、新規失業保険申請件数、12日(金)3月輸入物価指数、4月ミシガン大学消費者信頼感指数などとなっている。また10日(水)にはECB理事会が開催されて政策金利(据え置き予測)が発表されるが、景気回復が遅れるユーロ圏で新たな緩和策が打ち出され、ユーロ売り/ドル買いが進めば、ドル/円の上昇に繋がる可能性もあり、ドルが一番堅調ではないかと予想している。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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