マザーズ指数は続伸、バイオ関連株の一角に買い戻し

東証マザーズ指数は前週末比14.85ポイント高の931.39ポイントと続伸した。
前週末の米国市場では3月雇用統計が好感され、主要株価指数は上昇した。為替相場は1ドル=111円台で落ち着いた推移となっており、マザーズ銘柄などにも買い安心感となり、好材料銘柄を中心に物色する動きがでていた。また、午後に入りバイオ関連株の一角のサンバイオ<4592>が慢性期外傷性脳損傷を対象にした再生細胞薬が、厚生労働省「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されストップ高と後場に入り急騰したことを映して、個人投資家を中心にした買い戻しが入りマザーズ市場は大引けにかけて上げ幅を大きく拡大した。
 
市場関係者は、東証1部の値動きが鈍ったことで、「個人の関心は値動きが軽い新興市場に向かった」形だ。堅調な米国景気や米中貿易協議の合意期待が「投資家心理の改善につながっている」との声も上がっていた。個人投資家の評価損益率はマイナス1桁台後半で、「手の内が悪化しているわけではないため、値動きが活発な銘柄には買いが入りやすい」という。
値上がり銘柄数は149、値下がり銘柄数は115となった。
 
8日にマザーズ市場に上場したヴィッツは、買い気配のまま取引を終えた。気配値は公募・売り出し(公開)価格の2650円の2.3倍にあたる6100円に切り上げた。

個別では、ASJ、シリコンスタジオ、サンバイオ、サイジニア、ギークスがストップ高。アスカネット、モルフォ、ホットリンク、ユーザベース、インパクトホールディングスなど13銘柄は年初来高値を更新。オンコリスバイオファーマ、エクスモーション、AppBank、Mマート、中村超硬が買われた。
 
一方、ビープラッツがストップ安。スタジオアタオ、ソーシャルワイヤー、イトクロ、アクアラインは年初来安値を更新。窪田製薬ホールディングス、ジーニー、AmidAホールディングス、ロゼッタ、霞ヶ関キャピタルが売られた。
 

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