弱含みの展開か

 
日経平均株価は寄り付きに2万1900円をつけたが、結果的にそこが本日の高値となった。
買いが続かず値を消す展開を余儀なくされた。前週末の米国株市場では3月の雇用統計発表を好感する形で主要指数が揃って上昇したが、この流れを引き継ぐことができなかった。ただ、目先買い手掛かり材料が不足するなか日経平均は前場半ばにはマイナス圏に沈んだものの、下値を売り込む動きもみられず、薄商いのなか小幅マイナス圏でもみ合う展開に終始した。
 
明日(9日)の日経平均株価は、買い手掛かり材料難のなか、横ばいで弱含み推移となりそうだ。
きょう取引時間中に、日経平均は3月4日につけた取引時間中の高値2万1860円39銭を上回り、一時2万1900円55銭まで買い進まれ、取引時間中の年初来高値を更新したことで、短期的な目標達成感からの利益確定売りも想定される。
 
一方で、マザーズ指数は終日しっかり。先週は週間で4%超の下落と独歩安となっており、全体に気迷いムードが強まるようなら、新興市場にリバウンド狙いの買いが入りそうだ。
指数はきょうの上昇(終値:931p)で5日線(917p、8日時点、以下同じ)を上回り、25日線(933p)に接近した。25日線をブレークできれば、上値が軽くなる展開が期待できる。また、このタイミングでマザーズが強い戻りを見せるようなら、株式市場からは資金が逃げず、全体としての堅調な地合いは維持されると考える。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(8日現在)
 
22535.87  ボリンジャー:+3σ(13週)
22397.78  均衡表雲下限(週足)
22202.33  ボリンジャー:+3σ(25日)
22084.65  ボリンジャー:+2σ(13週)
21991.88  ボリンジャー:+1σ(26週)
21957.77  ボリンジャー:+2σ(25日)
21905.60  200日移動平均線
21822.04  新値三本足陽転値
 
21761.65  ★日経平均株価8日終値
 
21713.22  ボリンジャー:+1σ(25日)
21670.28  6日移動平均線
21633.43  ボリンジャー:+1σ(13週)
21468.67  25日移動平均線
21437.37  均衡表転換線(日足)
21406.06  均衡表基準線(日足)
21246.67  26週移動平均線
21224.11  ボリンジャー:-1σ(25日)
21203.91  均衡表雲上限(日足)
 
 
3月4日ザラ場に付けた直近高値21860.39円を上回って寄り付き天井を形成し、200日線(8日終値ベースで21905.60円)が上値抵抗線となった。
ローソク足は陰線を引き、上値での売り圧力の強さを示した。
ただ、5日線や25日線が上向きをキープしたことから短期的な上昇トレンドは維持されており、再度の上値トライが期待される。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では、日経平均は+2σに接近した後に下落したが、+1σを下回る場面はなく、強気形状を保った。
 

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