予想を大きく下回る経済指標にドルは急落して111円割れ

[概況]

NY市場に入り発表された米新規失業保険申請件数は予想より増加し、1月生産者物価指数と1月小売売上高は予想を下回るマイナスとなった事を受けてドルは売られ、それまでの111円台から110円半ば割れまで一気に急落した。
 
其の後反落して始まったNY株式市場が値を戻した為にドルもNY市場中盤に110.820円まで反発したが上昇は続かず再び値を下げ、引け間際に当日安値110.450円まで下落した。
最後も前日比-48銭の110.540円と111円を割れて引け、ユーロも下げ(-20銭)、合意無きEU離脱への警戒にポンドは大幅安(-1.16円)となり、NZドル(+13銭)以外の主要通貨は値下がりして引けた。この日の米経済指標は軒並み予想を下回ったが、クドロー国家経済会議委員長は「今回の小売売上高は政府機関閉鎖など特殊要因が影響した」と述べるなど、好調な米経済が悪化に転じた訳ではないと思われる。
 
但しこの日政府はトランプ大統領は予算案に署名し、非常事態宣言も行うと発表し、それに対し民主党が非常事態宣言なら法的異議申し立ての公算と反発するなど、政府機関閉鎖が回避されそうな一方、新たな問題も発生し、ドル高は簡単に進みそうもない。
 

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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