「ビックリ京急」
3連休明けのNY株式市場で主要3指数はいずれも小幅続伸。
NASDAQは7日続伸。
「NYダウとNASDAQは8週連続上昇。
VIX指数は8週連続で下落。
過去9週連続はNYダウは1回、NASDAQは2回、VIXはゼロ。
確率的には今週の9週連続の上昇(VIXの下落)はない可能性が高い」という声もある。
米中通商協議がワシントンで再開。
ウォールマートの好決算を背景に買い物優勢の展開。
ただニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「バランスシートの縮小をしばらく継続する」とコメント。
上昇幅を縮小した。
トランプ米大統領は「中国との通商協議は非常に複雑だ。
極めてうまく進んでいる。
正確な時期は言えないが、(3月1日の)期限は魔法が起きる日ではない。
多くのことが起こり得る」とコメント。
期限の延長を示唆したと解釈されたようだ。
ただ売買エネルギーは低調で3市場の売買高は68.9億株。
10年国債利回りは2.652%と小幅に低下。
為替市場も米中協議について楽観論台頭。
安全資産としてのドル持ち高を減らす動きからはドルは軟調。
ドル円は110円台半ばでの推移。
NY休場で動意薄は予想の範囲内。
しかし東証1部の売買代金は2兆円割れと薄商いながら意外に続伸となった日経平均。
寄り付き25円安、前引け15円高、大引け20円高。
21000円を超えて戻り待ちの売りをこなしながらのもみ合いとなった。
ソフトバンクグループは「ビジョン・ファンドの大口出資者が不満を漏らしている」との一部報道を警戒。
一時1万円割れとなった。
それでも続伸だから格好は付いた。
「個別にはそれなりの戦闘意欲が窺われる展開だった」という声が聞こえる。
「日経平均の高値は21344円。
24カ月線(21446円)が射程圏内に入ってきた」という見方もある。
値上がり1049銘柄、値下がり976銘柄。新高値16銘柄、新安値2銘柄。
騰落レシオは114.44。
日足陽線2本でかすかに上向いた75日線(21153円)は完全に上抜けた。
NT倍率は13.26倍。
25日線からは2.6%のプラスかい離。
200日線からは3.6%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.895%。
買い方▲11.536%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.822%。
買い方▲21.234%。
空売り比率は43.0%で50日連続40%超。
2月15日時点の信用買い残は前週比689億円減の2兆4316億円。
同信用売り残は同647億円増の8525億円。
信用倍率は2.85倍に低下(12月14日4.00倍、10月26日4.37倍)。
9月21日時点の2.62倍(買い残2兆4245億円、売り残1兆673億円)以来の水準だ。
日経HVは16.1、日経VIは18.34。
日経平均採用銘柄のPERは12.27倍。EPSは1736円。PBRは1.12倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比25円高の21325円。高値21395円、安値21170円。
ボリンジャーのプラス2σは21259円。
プラス3σは21506円と多少アローワンスが出てきた格好。
しかもボリンジャーバンドは上向いてきた。次に求められるのは拡大だ。
ただ週足のボリンジャーのプラス1σは21510円、プラス2σは22231円とまだ遠い。
気学では「前日の足取りに反して動くこと多し」。
木曜は「後場に高き日なれど吹き値売り方針良し」。
金曜は「前後場逆行して動く日」。
昨日の衆議院予算委員会。
黒田日銀総裁のウィットに富んだコメント。
「必要になれば追加緩和策を検討する」。
金利はまたマイナス状態で未来に希望は少ない水準。
それでもまだ追加金融緩和を考える姿勢。
教科書的には悪くはないが・・・。
驚いたのは京急(9006)の値下げ。
10月1日から羽田空港線の羽田ー品川は290円と120円の値下げ。
空港建設費回収のための加算料金設置があるが、回収が順調というのが理由。
週末の東証IRを前に、グッドタイミングな発表だ。
アルコニクス(3036)の増配と自社株買いも意外感。
NYダウは8ドル高の25891ドルと続伸。
NASDAQは14ポイント高の7486ポイントと7日続伸。
S&P500は4ポイント高の2779ポイントと続伸。
ダウ輸送株指数は49ポイント高の10617ポイント。
SOX指数は0.20%下落。
VIX指数は14.94。
3市場の売買高は68.9億株。
CME円建ては大証日中比25円高の21315円。
ドル建ては大証比30ポイント高の21330ポイント。
ドル円は110.61円。
10年国債利回りは2.635%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
Delta-FlyPharma(4598)・・・動兆
デルタフライファーマに注目する。
同社は創薬ベンチャー。
既存の抗がん物質を組み合わせて安全性と有効性を高めた抗がん剤を開発
米国での血液がん治験3相開始を予定。
難治性再発急性骨髄白血病薬(持続静注、米国治験3相)、
膵がん等固形がん薬(経口剤、欧米治験2相準備中)などに期待。
「患者にやさしい抗がん剤を。
モジュール創薬で世界に向けて開発」がテーマ。
(兜町カタリスト櫻井)
