日経平均は3桁上昇で2万1500円台を回復。
米中関係の改善期待はそれなりに市場に織り込まれてはいるが、材料出尽くしとはならず、堅調相場が続いた。
中国上海株が4%超の大幅高を演じていることで、改めて評価する動きとなったようだ。
一方、米中の緊張緩和とともに進んでいたドル高・円安の動きはここ1週間ちょっと横ばいで、多角的にリスクオンの状態が進んでいない様子もうかがえる。
今週の米中貿易協議や米朝首脳会談の結果を待たないと分からないが、好材料を先食いしている面もあるため慎重な売買も求められるだろう。
明日(26日)の東京株式市場は、米中貿易交渉の進展期待を背景に引き続き買い優勢で、日経平均株価は堅調な推移となりそうだ。
きょうの東証1部の売買代金は1兆9870億円と2兆円を割り込む薄商い状態となっているものの、投資家心理は改善傾向にあり売り物薄が上昇相場の支えとなっているようだ。
今週は26、27日にパウエルFRB議長の議会証言が予定されているが、米国市場がこれを好感できれば、日本株に買い材料がなくても上昇継続は期待できる。
今年に入って下げ止まり感が出ている銘柄などを見直す動きが一段と強まると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
22862.72 ボリンジャー:+1σ(26週)
22589.92 ボリンジャー:+3σ(13週)
22071.36 200日移動平均線
22043.58 均衡表雲上限(週足)
21972.04 ボリンジャー:+2σ(13週)
21888.38 ボリンジャー:+3σ(25日)
21783.24 均衡表雲下限(週足)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21666.55 26週移動平均線
21564.07 ボリンジャー:+2σ(25日)
21528.23 ★日経平均株価25日終値
21405.66 6日移動平均線
21354.16 ボリンジャー:+1σ(13週)
21302.65 新値三本足陰転値
21239.75 ボリンジャー:+1σ(25日)
21221.68 均衡表転換線(日足)
21155.32 75日移動平均線
20952.67 均衡表基準線(日足)
20915.44 25日移動平均線
20823.69 均衡表雲上限(日足)
ローソク足はマドを空けて陽線を引き、買いの勢いの強さを裏付けた。日々線が上向きの5日線を下回る場面がなかったほか、25日線も上向きをキープし、日経平均の上昇トレンド継続が示唆されている。
ボリンジャーバンドでは、上向きの+2σの直下で引け、こちらもレンジの上方拡張を示唆。RSI(9日)は82.95%から77.01%に下落したものの、依然として高い水準にあり、利益確定売りや戻り売りの増加が警戒される。
【信用規制・解除】
(25日大引け後 発表分)
■石垣食 <2901>
東証と日証金が26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
■マーケットE <3135>
東証と日証金が26日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
【明日の注目銘柄】
■井筒屋 <8260>
2月25日業績修正を発表。19年2月期の連結経常利益を従来予想の4億円→7億円(前期は5.6億円)に75.0%上方修正し、一転して24.8%増益見通しとなった。
■エンカレッジ・テクノロジ<3682>
東京証券取引所の承認を受けて3月4日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更することになったと発表した。
■明電舎[6508]
2019年3月期の期末配当を25円にすると発表。従来は未定だった。前期末は普通配当4円に記念配当1円を加えて5円配当を実施したが、18年10月1日付で5株につき1株の割合で株式併合を行っており、実質では横ばいとなる。
■イーソル[4420]
3月31日(実質上は3月29日)を基準日として1株を4株に分割すると発表した。
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