方向感に乏しい展開か

26日の日経平均が反落。終値は前日比78円安の2万1449円で、わずか1日で2万1500円の大台を割り込んだ。
前日の米株高につられて序盤は小高く推移したものの、中頃以降は3月決算期末を控えた機関投資家の売りに押されてマイナス圏へと落ちてしまった。途中から円相場がやや強含んだことも影響したようである。出来高は相変わらずの低水準で需給的にも手詰まりが感じられる。
上値の重さが改めて意識される。心理的なフシ目を明確に上抜けず、その先には26週移動平均線(26日時点で2万1663円)が控えており、戻り売りが増してくる価格帯を前に市場エネルギーが復調していない点もネックになる。
 
明日(27日)の東京株式市場では、米朝首脳会談の動向に関心が集まるなか、米中貿易交渉を巡る情報が減少する可能性もあり、手掛かり材料難から売り買いともに手控え姿勢が強まり、方向感に乏しい展開となりそうだ。
 
今晩のパウエルFRB議長の上院議会証言がその材料となるかが注目される。
FRBのハト派姿勢を再確認するイベントになると見られているが、この場合のオーソドックスな反応としては、米長期金利低下、米国株高、為替はドル安(円高)が想定される。
早期の利上げを示唆するようなネガティブサプライズ発言が出ない限りは、基本的には米国株にはフレンドリーな影響が見込まれる。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
22066.25  200日移動平均線
22043.58  均衡表雲上限(週足)
21958.41  ボリンジャー:+3σ(25日)
21951.05  ボリンジャー:+2σ(13週)
21783.24  均衡表雲下限(週足)
21698.33  均衡表基準線(週足)
21663.52  26週移動平均線
21620.49  ボリンジャー:+2σ(25日)
 
21449.39  ★日経平均株価26日終値
 
21433.58  6日移動平均線
21340.64  ボリンジャー:+1σ(13週)
21302.65  新値三本足陰転値
21282.56  ボリンジャー:+1σ(25日)
21232.11  均衡表転換線(日足)
21152.14  75日移動平均線
20963.10  均衡表基準線(日足)
20944.64  25日移動平均線
20823.69  均衡表雲上限(日足)
20730.22  13週移動平均線
20606.71  ボリンジャー:-1σ(25日)
20466.90  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
ローソク足は陰線を引き、終値は5日線を下回って上げ一服を示唆した。ただ、5日線や25日線は上向きをキープしており、相場の方向性は引き続き上昇が示唆されている。一目均衡表では、日々線が雲上方にあり、転換線と基準線がともに上昇を続け、こちらも上昇トレンドの持続を示唆。
ボリンジャーバンドでは、+2σと+1σで形成するレンジのうち+1σ側で取引を終えた。27日に終値が+1σを下回ると、短期的なスピード調整が長引くリスクが出てくる点に留意したい。
RSI(9日)は77.01%から64.83%に低下し、短期的な過熱感が解消された形となった。
 

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