103円高 反発、円高も内需株買われる

27日午前の日経平均株価は反発し、午前の終値は前日比103円83銭高の2万1553円22銭だった。
 
朝方高く始まり、その後水準を切り上げ2万1500円近辺で売り物をこなした。前日の米国株市場でNYダウは反落したものの下げ幅は限定的でリスク選好ムードが継続している。外国為替市場ではドルが売られ、1ドル=110円台60銭近辺の推移と円高に振れていることで、輸出株には風向きが悪いものの、医薬品や建設、不動産など内需株が買いを集め全体相場を支えた。
 
ただ、日経平均の構成銘柄では、ファーストリテなど指数への寄与度が高い値がさ株の一角の上げが目立っており、「先物の上昇に対応した一部の機関投資家の買いが入っているのかもしれない」との見方もあった。
年初からの株価上昇で「好材料はほぼ織り込んでしまった状況」となっており、出来高や売買代金は低水準。後場も商いは膨らまないとみられ、日経平均は小幅なレンジ内でのもみ合いが続きそうだ。
 
また、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループは日本時間の午前に「技術的問題でGLOBEX(先物取引システム)ですべての取引が停止した」とツイッター上で発表した。「相場全体の動きには影響がなかった」との見方がある。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
新規の手掛かりが乏しかったこともあり、前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9367億円、売買高は5億654万株と低調だった。東証1部の値上がり銘柄数は1111と全体の5割強。値下がりは901、変わらずは117だった。
 


業種別株価指数(33業種)は、医薬品、建設業、不動産業、陸運業などが上昇し、下落は機械、電気機器など。
 
個別では、売買代金トップの武田薬品工業が高く、第一三共が高い。任天堂も買い優勢。ZOZOも上値追い。ユニファミマやファーストリテイリング、昭和電工なども買われ、東海カーボンも堅調。ショーケース・ティービー、エンビプロ・ホールディングスはストップ高となっている。インターネット通販サイトのポイント還元をめぐり公正取引委員会の調査の対象になると伝わった楽天も上げた
 
半面、キーエンスが軟調、村田製作所、ファナックも冴えない。ソフトバンクグループ(SBG)、コマツは売られた。
ネオスが大きく売られ、鎌倉新書も安い。ダイフク、北の達人コーポレーションも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比8.96ポイント安の6841.06ポイントと続落した。
出来高2607万株。値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は139となった。
 
個別では、鉄人化計画、リンコーコーポレーション、ストリーム、エスプール、伏木海陸運送が売られた。
 
一方、北日本紡績、京進が昨年来高値を更新。DNAチップ研究所、ぷらっとホーム、エムジーホーム、フルスピード、ソマールがり買われた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次