軟調な展開か

28日の日経平均は反落。
小幅安スタートから下げ幅を3桁に広げると、前場は米朝首脳会談が同時進行して動きづらい地合いの中、安値圏でのもみ合いが続いた。
14時半をすぎたあたりから売り圧力が強まり、下げ幅を拡大。2万1400円も割り込み、引け間際にきょうの安値をつけた。
 
また、パキスタン軍がパキスタン領空でインド機2機を撃墜したことを明らかにしたと報じられ、地政学リスクへの警戒が売買を手控えさせた。
さらに、米朝首脳会談で合意文書の署名式が中止になるとの報道など、ネガティブ材料が重なったことが、売り仕掛け的な動きにもつながっているとみられる。
グローベックスの米株先物は100ドル近く下げて推移していることもあり、明日の調整を想定した先回りの動きもあっただろう。
 
堅調だった、マザーズ指数は9営業日ぶりに反落となった。短期的な過熱警戒感から利食いは想定されていたとはいえ、2%を超える下げにより、センチメントはやや悪化した格好であろう。900ポイント水準に25日線が位置しており、これを理想的にサポートとしてくるかが注目されるだろう
 
 
明日(1日)の東京株式市場は、28日の米朝首脳会談で、北朝鮮の非核化に関して合意に至らなかったことから、先行き不透明感が増したとの受け止めにより投資意欲がやや後退し、日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。
 
週末でもあり、リスク回避の売りが続きそうだ。同件に関しては、軍事的緊張が高まらなければ後を引く材料にはならないと考えるが、トランプ大統領の発言やつぶやきが過激化してマーケットをかく乱する懸念はある。日経平均はテクニカル面では上昇基調は崩れておらず、75日線(2万1136円、28日時点、以下同じ)や25日線(2万1013円)がサポートになるかに注目したい。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(28日現在)
 
22056.07  200日移動平均線
22043.58  均衡表雲上限(週足)
21934.90  ボリンジャー:+2σ(13週)
21783.24  均衡表雲下限(週足)
21715.36  ボリンジャー:+2σ(25日)
21698.33  均衡表基準線(週足)
21661.05  26週移動平均線
21556.51  新値三本足陽転値
21468.17  6日移動平均線
21400.43  均衡表転換線(日足)
 
21385.16  ★日経平均株価28日終値
 
21364.50  ボリンジャー:+1σ(25日)
21330.09  ボリンジャー:+1σ(13週)
21136.13  75日移動平均線
21013.64  25日移動平均線
20963.10  均衡表基準線(日足)
20823.69  均衡表雲上限(日足)
20725.28  13週移動平均線
20662.78  ボリンジャー:-1σ(25日)
20463.93  ボリンジャー:-1σ(26週)
20453.63  均衡表雲下限(日足)
20426.13  均衡表転換線(週足)
20311.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は寄付き天井で陰線を引き、2万1500円を超える水準での売り圧力を再確認する格好になった。
終値は下降に転じた5日線を下回り、短期的な調整局面入りを示唆した。
ボリンジャーバンドでは、15日以来の+1σの水準はキープしており、短期的に大きく下落局面に至っているわけではないとみられる。
 

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