【後場寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比113円63銭安の2万1708円41銭で始まった。東証株価指数(TOPIX)は、11.32ポイント安の1616.27で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに軟調な値動き。米国株安を背景に、投資家心理が冷え込んでいる。押し目を拾う動きも散見されるが、幅広い銘柄に出ている小口の利益確定売りを吸収できない状況だ。
外国為替市場では、1ドル=111円80銭台の推移。アジアの主要株式市場は総じて軟調となっている。
個別では、ソフトバンクGが下落し、KDDIも甘い。トヨタが安く、日産自もさえない。ソニー、村田製、太陽誘電、SUMCO、武田が下押し、ピジョン、レオパレス21は大幅安となっている。
半面、ファーストリテ、ZOZOが大幅高。キーエンスが底堅く、任天堂は切り返した。新規上場の国土開発は公募価格を上回る水準だが、初値からは下落している。
8日に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えるなか、足元の短期筋主体の売り方による買い戻しの動きは継続している。
市場では、この相場状況を勘案し、メジャーSQを睨んで相場水準に押し上げたいとの思惑から先物買いが入りやすくなっている点を指摘する向きが多く聞かれている。
また、中国の全国人民代表大会における減税やインフラ投資拡大といった景気刺激策に対する期待感も相場の下支え役として意識されているもよう。
本日は利益確定の動きが先行しているが、中国株がランチタイムにかけてプラスに転じる場面などもみられており、レンジを切り上げている225先物の動きには後場も注目しておきたいところである
ランチバスケットは16件、163.82億円、40億売り越し。
