[概況]
6日の東京外国為替市場は、豪州の景気減速懸念が強まり、豪ドル円の下落が目立った。直接的なきっかけは、本日発表された豪GDPが予想を下回ったことなのだが、追い打ちをかけたのが、この指標を受けた後の利下げ観測の強まりだ。というのも、本日の豪GDPを受け、JPモルガンや豪州最大の投資銀行のマッコーリーといった各行が、相次いで豪中銀による利下げ予想を示したのである。
このことにより、豪ドル円は本日安値78.450円まで下落した。現在、豪ドル円は78.600円近辺を推移しており、このところの下値支持線であった20日移動平均線(78.900円近辺)を下回っている。仮に終値で同水準を回復できていなければ、それは豪ドル円の基調は下落へ向かっているとする判断の一つとなりそうだ。
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