7日午前の日経平均株価は続落し、午前の終値は前日比156円31銭安の2万1440円50銭だった。
前日の米株安を受けリスク回避の売りが優勢。日経平均は2万1400円台でもみ合う展開となった。前日はNYダウが約3週間ぶりの安値で引けるなど、ここにきて米国株が変調でその流れを引き継いでいる。
また、中国の景気減速で半導体の需要が減少し、日本の関連企業の業績を下押しするとの懸念が強まった。ファナックや東京エレクトロンなどハイテク株が売られた。
店舗や次期勘定系システムの減損処理などで約6800億円の損失を計上すると発表したみずほFGは2%弱下げた。期末に向けて同様に損失処理を発表する金融機関が増えるとの思惑から、銀行株は大手から地銀までほぼ全面安。りそなHDは昨年来安値を更新した。銀行株が下げたのも相場全体の重荷になった。
ただ、円相場が1ドル=111円台後半で安定していたことなどから一段と日本株を売り込む動きは強まらず、朝方の売り一巡後はきょうの安値圏で小動きとなった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も下落。東証1部の売買代金は概算で9633億円、売買高は5億7687万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1576、値上がりは473、変わらずは84だった。
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、情報・通信業、銀行業などが下落し、小売業、石油・石炭製品、陸運業は上昇した。
個別では、東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連が安く、村田製作所、太陽誘電など電子部品株も下げた。ファナック、安川電の軟調。ルネサスエレクトロニクスはストップ安。THKが売られ、アウトソーシングも大きく下落した。エーザイと武田も下げた。
半面、ファーストリテイリングがしっかり、資生堂も買い優勢。ファストリとユニファミマが上昇し、テルモと中外製薬が買われた。RS Technologiesが急騰、日本アジア投資、日本国土開発も物色人気で住友不や三井不も高い。
東証2部株価指数は前日比19.38ポイント安の6821.91ポイントと3日続落した。
出来高2522万株。値上がり銘柄数は131、値下がり銘柄数は244となった。
個別では、アートスパークホールディングス、ノザワが昨年来安値を更新。アマテイ、アウンコンサルティング、RVH、倉庫精練、フルスピードが売られた。
一方、安楽亭、ジョリーパスタが昨年来高値を更新。堀田丸正、Abalance、クロスプラス、アルメディオ、カワセコンピュータサプライが買われた。
