「月中平均を意識して」

「月中平均を意識して」

NY株式は4日続落。
ECBが成長率を引き下げ。
主要政策金利は予想通り据え置き。
「利上げの時期を来年に先延ばし。銀行向けの超長期の低利融資を再び実施する」。
この方向が世界経済の先行き警戒感と解釈された。
興味深かったのはがん治療薬の開発を手掛けるバイオパス・ホールディングスの株価。
前日比512%上昇し2017年11月以来の高値を更新する場面があった。
出来高は通常の9倍。
売買は9回停止された。
前日、急性骨髄性白血病の治療薬に関する第2相試験に最近承認を受けた治療薬を含める修正を加えると発表。
これが背景とみられる。
直近6営業日で3000%の上昇だ。
週間失業保険申請件数は前週比3000件減の22万3000件。
市場予想は22万5000件だった。
10年国債利回りは2.64%台に低下。
ドル円は111円台後半での推移。
DJ輸送株指数は2009年以来の10日続落。

日経平均は3日続落。
寄り付き140円安、終値140円安。
結局十字線での展開。
「OECDが世界経済見通しを下方修正し警戒感が高まった」との解釈。
半導体関連が軟調。
生産一時停止が報じられたルネサスはストップ安比例配分。
三井不動産、三菱地所など不動産の一角が強含み。
まとまりのないメジャーSQ前日だった。
後場発表された景気動向指数は、現状を示す「一致指数」が前月比2.7ポイント低下。
前月比下降は3カ月連続。
これを受け、内閣府は景気の基調判断をこれまでの「足踏みしている」から「下方への局面変化を示している」へと下方修正。
「先週末値は21602円。週足陽線のハードルはかなり高くなった」との声もある。
値上がり556銘柄。値下がり1505銘柄。
新高値17銘柄、新安値33銘柄。
騰落レシオは110.60。
空売り比率は47.0%と上昇。
3日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は8.3%。
日経VIは18.12に上昇した。
日経平均採用銘柄のPERは12.45倍。
EPSは1723円に低下。
シカゴ225先物終値は大証日中比140円安の21090円。
高値21355円、安値21015円。
「メジャーSQ通過であく抜け」というのが期待感だが・・・。
せめて日足の陽線に期待か。
気学では「上寄りすると押し込むが安寄りすると踏みあがる日」。
来週月曜は「後場急伸する。押し目買い」。

そろそろ昨年3月の月中平均を意識し始める頃。
因みに・・・。
2018年9月月中平均23188円(TOPIX1746ポイント)。
2018年3月月中平均は21395.50円。
2017年3月月中平均19340円。
2016年3月月中16897円。
2015年3月月中平均19197円。
2014年3月14694円。
2013年3月12244円。
これが歴史。
今日のフォーカスはメジャーSQ値。
そして引け後の225新規採用銘柄の発表。
夜は雇用統計。
これが終わればあとはユックリだろうか。

2月第4週(2月25日~3月1日)の海外投資家は日本の現物株と先物合計で1724億円の買い越し。
(前週は4488億円の買い越し)。
買い越しは3週連続。
個人は1023億円の売り越し(同3094億円の売り越し)。
信託銀行は191億円の売り越し(同336億円の買い越し)。
    
現物株は海外投資家が1952億円の売り越し(前週は34億円の売り越し)。
売り越しは5週連続。
個人は3週連続で売り越し。
信託銀行は2週ぶりに買い越し。
同期間の先物・オプションの投資部門別取引状況では海外投資家が3676億円の買い越し。
    
    <海外投資家の売買推移(億円)>
                    現物     先物       合計
2018年12月第4週       -578       -724     -1,302
2019年1月第1週      -2,086      1,308       -777
2019年1月第2週      -2,905      1,075     -1,829
2019年1月第3週        -542      1,512        969
2019年1月第4週       1,201        810      2,012
2019年1月第5週      -1,294      1,259        -35
2019年2月第1週      -1,536        890       -645
2019年2月第2週        -655      3,357      2,702
2019年2月第3週         -34      4,523      4,488
2019年2月第4週      -1,952      3,676      1,724

《兜町ポエム》

「春一番」

雪が溶けて川になって流れていきます。
成長株の子が恥ずかしげに顔を出します。
もうすぐ春ですね。
ちょっと気取ってみませんか。
株価が上がってあたたかさを運んできました。
新値銘柄が、次の新値を運んできました。
もうすぐ春ですね。
市場に戻ってみませんか。
泣いてばかりいたって幸せはこないから。
暗いチャートを捨てて出かけませんか。
もうすぐ春ですね、株に戻ってみませんか。

「新しい株価になって♪」(千の風になって)

私の株価の前で泣かないでください
そこに私はいません
眠ってなんかいません
昔の株価に
昔の株価になって
あの大きな市場を暴れまくっています

寄りには高値をつけて市場にふりそそぐ
引けはダイヤのようにきらめく大商いになる
朝は値上がり上位になってあなたを目覚めさせる
昼は出来高上位になってあなたを見守る

私の株価の前で泣かないでください
そこに私はいません
死んでなんかいません
新しい株価に
新しい株価になって
この小さな市場を暴れまくっています

「主人公」

時には思い出ゆきのガイドブックにまかせ
「あの頃」という名の駅で降りて
「昔通り」を歩く
いつもの兜町にはまだ時の名残りが少し
メトロの駅の近くにはたくさんの証券会社
いかめしいつくりの取引所と株屋さんだらけの街
そういえば活躍した銘柄のコードさえ覚えている
あなたの眩しい株価と
投資家たちの笑い声に
抱かれて兜町はいつでも
必ずきらめいていた

「或いは」「もしも」だなんて
株屋さんは嫌ったけど
時を遡るチケットがあれば欲しくなる時がある
あそこの別れ道で選びなおせるならって
勿論、今の私を悲しむつもりはない
確かに自分で選んだ以上精一杯持ち続ける
そうでなきゃマーケットにとても
とてもはずかしいから
マーケットは教えてくれた
小さな物語でも
自分の投資の中では
誰もがみな主人公
時折思い出の中で
あなたは支えてください
私の投資の中では
私が主人公だと

NYダウは200ドル安の25473ドルと4日続落。
NASDAQは84ポイント安の7421ポイント。
S&P500は22ポイント安の2748ポイント。
ダウ輸送株指数は99ポイント安の10162ポイントと10日続落。
SOX指数は1.10%下落。
VIX指数は16.66。
CME円建ては大証日中比140円安の21090円。
ドル建ては大証比105ポイント安の21125ポイント。
ドル円は111.61円。
10年国債利回りは2.642%。

スケジュールを見てみると・・・

8日(金):メジャーSQ(12月は21618円、2月は20481円)、家計調査、GDP改定値、米雇用統計、中国貿易収支
週末:中国消費者物価、生産者物価、北朝鮮の最高人民会議代議員選挙、米国夏時間入り
11日(月):マネーストック、東日本大震災8周年、米企業在庫
12日(火):法人企業景気予測調査、米消費者物価、EU離脱を問う英国下院採決期限
13日(水):国内企業物価指数、機械受注、第三次産業活動指数、米生産者物価、耐久財受注、建設支出
14日(木):日銀金融政策決定会合(~15日)、米新築住宅販売、中国鉱工業生産、小売売上高
15日(金):黒田日銀総裁会見、米鉱工業生産、NY連銀製造業景気指数、ミシガン大学消費者信頼感

【3月】(8勝6敗で6位、陽線確率57.1%)

6日(水)米貿易収支
7日(木)ECB理事会、新月
8日(金)メジャーSQ、鬼宿日
10日(日)バブル後最安値から10年、米夏時間に移行
12日(火)法人企業景気予測調査、米CPI
13日(水)機械受注、変化日
14日(木)日銀金融政策決定会合(~15日)
15日(金)裏切りの日
16日(土)JR西日本が大阪と奈良を結ぶ「大阪東線」を全線開業
18日(月)貿易統計
19日(火)米FOMC(~20日)
20日(水)米大リーグ開幕戦(21日まで都内)、上げの特異日
21日(木)EU首脳会議、春分の日で休場、満月、大幅高の日
22日(金)全国CPI、変化日
26日(火)上げの日
27日(水)3月権利配当落ち日
28日(木)変化日
29日(金)英国がEUを離脱、プロ野球開幕
31日(日)ウクライナ大統領選、欧州夏時間に移行
月内:公示地価発表、日本IT団体連合会が「情報銀行」の認定開始、
総務省が大手携帯キャリアに「5G」の電波割当、10年度予算案成立

◇━━━ カタリスト━━━◇

ニプロ(8086)・・・動兆

ニプロに注目する。
同社はディスポーザブル医療器具大手。
人工腎臓に強み。
透析関連が中国、米国で拡大。  
新たながん治療法である「キメラ抗原受容体T細胞(カーティー)療法」で独自技術を保有。
「痛くない注射」にも注力している。

(兜町カタリスト櫻井)

 

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