18日午前の日経平均株価は反発した。午前終値は前日比272円65銭高の2万0674円92銭だった。
東証株価指数(TOPIX)も17.72ポイント高の1560.92と、しっかりの展開だった。
朝方は、買い優勢で始まった。米政府が中国に対する追加関税の撤廃や軽減を検討していると報じられ、米中貿易摩擦の緩和期待から17日の米国株式が上昇し、投資家心理が改善。円安・ドル高歩調や中国・上海総合指数高も支えとなり、株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大した。
前場終盤には一時2万680円57銭(前日比278円30銭高)まで上昇した。
ただ、通商問題に関する報道では米政府内の足並みはそろっていないとされており、先行きを楽観できないのも確か。17日には日本電産が2019年3月期業績予想を下方修正し、「国内企業の業績に対する警戒感も台頭している」状況にある。
市場関係者は、大発会後から続いている「悲観相場の修正は終わりつつある」中で、一段の上値追いには業績動向の確認が必要になりそうだ。
東証1部の出来高は5億6651万株、売買代金は1兆819億円。騰落銘柄数は値上がり1760銘柄、値下がり313銘柄、変わらず54銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、建設業、水産・農林業、食料品を中心に全業種が上昇した。
個別では、任天堂が買われ、ファナックも堅調。安川電機も買われた。東京エレクトロンなど半導体関連も物色された。ここ下げの続いていたファーストリテイリングも高い。千代田化工建設が切り返し急となったほか、ネクソンも大幅高となっている。
半面、日本電産が値を下げ、ダイキン工業も安い。ローム、HOYAなども軟調となっている。神戸物産が売られたほか、チェンジも下落した
東証2部株価指数は前日比42.94ポイント高の6530.79ポイントと3日ぶり反発した。
出来高3300万株。値上がり銘柄数は262、値下がり銘柄数は123となった。
個別では、安川情報システム、ぷらっとホームが一時ストップ高と値を飛ばした。太平製作所、キクカワエンタープライズは昨年来高値を更新。東京コスモス電機、アピックヤマダ、KIホールディングス、RVH、アドテック プラズマ テクノロジーが買われた。
一方、デュアルタップ、ショクブン、ミダック、アイケイ、日本パワーファスニングが売られた。
