見送り姿勢が継続するか

24日の日経平均は小幅に3日続落。19.09円安の20574.63円で取引を終えた。
23日の米国市場は上昇したが、個別の決算要因が大きく、一方で世界経済の成長減速への懸念が根強いほか、米連邦政府機関の閉鎖で対立が続いていることが重石となった。
 
日経平均はファーストリテの下落インパクトから冴えない展開ではあったが、銀行やハイテク株の一角が買い戻しとみられる流れから堅調に推移しており、市場のセンチメントは悪くないだろう。
 
明日(25日)の東京株式市場は、来週から本格化する10~12月期の決算発表を目前にした週末とあって、主力銘柄物色を見送る姿勢が継続するなか、持ち高調整の売りが想定される。ただし、外国為替市場で円安・ドル高進行が支えとなれば、下値は限定的となりそうだ。
 
来週は決算発表が本格化すること、日経平均は2万0500円どころでは底堅いことなどから、売り圧力は限定的と考える。
テキサス・インスツルメンツの好決算は米ハイテク株にも好影響を与えるだろう。今晩米国ではインテルが決算を発表するが、好内容であればハイテク株の上昇には弾みがつきやすい。ただし、今週の材料難の地合いの中で急騰した銘柄に関しては、材料満載となる決算シーズンに入ると、投資家の関心が離散して手じまい売りが加速する可能性がある点には注意しておきたい。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
21698.33  均衡表基準線(週足)
21684.43  均衡表雲下限(週足)
21665.71  ボリンジャー:+2σ(25日)
21616.34  75日移動平均線
21120.67  13週移動平均線
21058.21  ボリンジャー:+1σ(25日)
20987.92  新値三本足陽転値
20823.69  均衡表転換線(週足)
20772.33  ボリンジャー:-1σ(26週)
20596.49  6日移動平均線
 
20574.63  ★日経平均株価24日終値
 
20548.56  均衡表転換線(日足)
20450.71  25日移動平均線
20409.96  均衡表基準線(日足)
20214.95  ボリンジャー:-1σ(13週)
19843.21  ボリンジャー:-1σ(25日)
19594.05  ボリンジャー:-2σ(26週)
19309.24  ボリンジャー:-2σ(13週)
19235.71  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
 
■東証主体別売買動向:1月第3週、外国人は現先合計968億円と7週ぶり買い越し
 
東京証券取引所が24日発表した1月第3週(15~18日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が542億5806万円と10週連続の売り越しとなった。前週は2905億2167万円の売り越しだった。
 
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は1511億円の買い越し。現物・先物の合計では968億円と7週ぶりの買い越し(前週は1823億円の売り越し)だった。
現物では、個人投資家は996億6378万円と2週連続の売り越し。事業法人は264億2562万円と3週連続の買い越し。信託銀は259億8839万円と9週連続の買い越しだった。
 
この週の日経平均株価は終値ベースで307円上昇している。
 
 

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