【後場寄り付き概況】
30日後場寄り付きの日経平均株価は、前営業日比81円32銭安の2万0583円32銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、3.69ポイント安の1553.40で始まった。
米中閣僚級協議など重要日程を控えて様子見となり、利益確定売りが優勢だった前場の流れを引き継ぎ、日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)はいずれも安値もみ合い。値がさ株の一角には買いが入っている。
外国為替市場では、1ドル=109円40銭近辺の推移。アジアの主要株式市場は総じて堅調。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテが下げ渋り。ソフトバンクは値を下げている。任天堂、トヨタ、ソニーは弱含み。武田は軟調となっている。
半面、村田製、信越化、SUMCOが堅調。太陽誘電は高値もみ合い。ファナック、東エレク、キーエンスは強含み。アサヒが買いを集めている。
日経平均は日中値幅こそさほど小さくないが、日足チャートで見ると1月半ばから2万400-2万900円レンジでのもみ合いが続いている。
下値は堅いものの、積極的に上値を追う動きも乏しい。まだ10-12月期の決算発表は始まったばかりだが、本日も信越化、アルプスアルの値動きに見られるように、決算内容は各社で強弱が分かれている。
一方、新興市場では「サンバイオショック」、東証マザーズ市場で群を抜く時価総額を誇っていたサンバイオが、再生細胞薬「SB623」の慢性期脳梗塞を対象とする臨床試験で「主要評価項目を達成できなかった」と29日引け後に発表、これを嫌気して同社株はストップ安ウリ気配となっており、この流れがバイオベンチャー株全般に波及している。バイオ関連株の影響が大きく反映されやすいマザーズ指数も前引け時点で7.3%安に売り込まれている。
個人投資家のマインドや需給悪化は避けられないだろう。まずは落ち着きを取り戻すのを待ちたいところだ。
ランチバスケットは9件、138.80億円、170億買い越し。
