今週は、結果的には小動きの展開だった。
各種材料に一喜一憂の展開が続いた。米企業の決算では、キャタピラーやエヌビディアは急落した一方、アップルは悪材料出尽くしの見方から買いが入った。
また、FOMCではFRBの予想以上のハト派的な姿勢が確認できたことが株高材料になった一方、為替市場ではドル安・円高が進行した。
国内ではサンバイオの急落を受けて、新興銘柄が総崩れとなるような場面もあった。
これら強弱材料に振らされながらも、相場を大きく崩すような悪い材料は出なかった。
日経平均は週間では、約14円の上昇とプラスを確保して終えた。週足では陽線を形成した。
来週は、もみ合い展開か。
引き続き決算発表が多く、個別重視の展開が続く。
イベント満載の今週を波乱なく通過し、FOMCも米国株の買い材料となったことから、全体的には落ち着いた動きが続くと考える。一方で、為替は日本株にはアゲインストとなる可能性が高い。
全体相場としてはフシ目である2万1000円を大きく突破して買い上がる新たな材料は見出せなそうもないことから、上値の重い推移となりそうだ。
下値は固いと考える一方、決算以外の材料には乏しくなる中、上値も重いと予想する。
来週も引き続きトヨタやソフトバンクG、SBなど注目度の高い企業の決算発表が予定されているだけに、売買代金の一段の増加が見られるかに注目しておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
21865.93 ボリンジャー:+1σ(13週)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21634.72 ボリンジャー:+3σ(25日)
21364.19 75日移動平均線
21284.00 均衡表雲下限(日足)
21200.21 ボリンジャー:+2σ(25日)
21024.03 13週移動平均線
20987.92 新値三本足陽転値
20823.69 均衡表転換線(週足)
20788.39 ★日経平均株価1日終値
20765.69 ボリンジャー:+1σ(25日)
20706.32 ボリンジャー:-1σ(26週)
20700.94 6日移動平均線
20667.93 均衡表転換線(日足)
20331.18 25日移動平均線
20182.12 ボリンジャー:-1σ(13週)
19939.11 均衡表基準線(日足)
今週の週足はローソク足の実体(始値~終値の部分)が非常に狭く、上下(高値・安値)にヒゲを引く十字線という足を示現。
一目均衡表では、日々線は緩やかに上昇する転換線上をキープ。遅行線は株価を上回って強気シグナル発生を開始するなど形状の改善が進んだ。
ボリンジャーバンドでは、終値が昨日に続いて+1σを上回り、上昇トレンドの延長を示唆した。RSI(9日)は56.23%から54.19%へ低下。過熱感は乏しく、上値余地の大きさが窺える。
【信用規制・解除】
(1日大引け後 発表分)
■カワセコンピュータサプライ<7851>
東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■オンコリス <4588>
東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■ブライトパス<4594>
東証が4日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
目次
