「恩讐の彼方」

「恩讐の彼方」

米スーパーボウルはAFCのペイトリオッツが13-3でNFCラムズに勝った。
NFLが負けると株安のアノマリーはあるが、昨年はNFCが勝っても株安だった。
気にせずに忘れることは重要だろうか。
日経平均の今年のザラバ高値は金曜の20929円。
今日の前場高値は20922円。
因みに・・・。
2000年4月の高値は20833円。
この動きは20年近い「恩讐の彼方に」のような気がする。

「サンバイオ(4592)。
2年かけて10倍、3日で半値、4日で3分の1。
でも、お疲れ様と言いたい。
また、どこかで暴れるときもあるでしょう。
それまでじっくり養生して下さい」と市場関係者。
相場を彩ってくれた銘柄に感謝の心。
その銘柄で大損をしているとなかなかなれるものではない。
しかしこの感謝の心というのは悪くないだろう。
「株塚」とかいう名前で祀ることも悪くない。
相場は永遠に続くものでもある。
教訓は2つ。
一つはアノマリー。
「仕手株急騰は安値から10倍まで。理由は10倍で仲間割れ」というのがある。
まさに10倍になると不思議と下がることは多い。
今更仕手筋などおらず、仲間割れもなかろうが、アノマリーというのは面白い。
もう一つは「ストップ高した銘柄はその後どこかで上昇する。
あるいは何回かストップ高する」。
これらの教訓を忘れないことが大切だ。
加えれば・・・。
「サンバイオ。
スタート点の1000円台前半まで下がるとしたら最短で営業日10日。
2年かけて石積みしたものが10日で崩れて元に戻ってしまいます。
まさに賽の河原の石積みみたいなものです」。
深い。
「相場はあなたの都合には あわせてくれません。
相場と会話をしてください。
相場と仲良しになってください」。
これも深い。

朝7時15分からの兜町での「朝活」。
聞いてみたのは「ホンマルキとハナマルキの違い知っていますか」。
会場はシーン。
「では誠備は?マルキは?」。
誰も知らない世界と化していた。
仕手株なんて既に失われた言葉。
記憶の彼方の世界でもある。
これは証券市場の世代交代の印でもあるのだろう。
良いことや悪いことは混在していうのが相場の歴史だが、歴史は消えつつあるということ。
当然ながら「仕手」なんて言葉は市場から消えた。
そのうち「手振り」とか「手張り」なんて言葉も消えるのだろう。
きれいになった市場にはきれいな相場が似合うようになってくるのだろう。
「100%儲かる指示を出すAIに従いますか?」の質問に「ハイ」と答える人は少しずつ増えてきた。
でも「全資金をAIに任せますか。
あるいは半分はAI、半分は自分の判断にしますか?」と伺うと・・・。
ほぼ全員が「半分は自分の判断で投資したい」。
これが本音なのだろう。
相場にはやはり「生き様」が必要ということ。
相場に人生を投映している投資家さんは多いということである。
相場は常に「恩讐の彼方」と言えるのかも知れない。

(櫻井)

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